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Walk With God Ministries

13 09月

イスラム教徒へ福音を伝えるボトロス神父 ジョエル・ローゼンバーグ 9月13日


イスラム教徒へ福音を伝えるボトロス神父

ジョエル・ローゼンバーグ


皆さんは多分、ザカリア・ボトロス神父(Father Zakaria Botros)という名を聞いたことはないでしょう。しかし、彼の働きを是非知ってください。彼はアラブ系アメリカ人で、イスラム教徒たちに福音を最も効果的に伝えている伝道者であり、また、イスラム圏に旋風を巻き起こしている人物です。ラッシュ・リンバー(Rush Limbaugh)の伝道者版とでもいうような人で、愉快で快活、聡明で芯があり、かつ挑発的です。彼は型にはまったような福音を語るのではなく、主イエス・キリストの福音を語っています。彼の敵は単に彼を黙らせようとするだけではなく、彼を暗殺することを願っているのです。

先週、私はボトロス神父を電話でインタヴューする機会を得ました。(現在彼はアメリカに住んでいますが、その場所は安全のため公表されておりません。) アルカイダが彼を世界で一番悪質な異端者であり処刑するべき者だとして、彼らのウエブサイトに神父の写真を載せたことを、彼は話してくれました。彼らは神父の首に大層な報奨金をかけました。CBN(クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク)の報道では、その額は6千万ドル(60億円)にも上ると言っています。神父自身は額は知らないといっていますが、もしそうだとするとオサマ・ビン・ラデンの首へのアメリカ政府の報奨金が”わずか“2千500万ドル(25億円)なのですから、驚きます。

エジプト出身の70歳を過ぎたコプト派のこの神父に対して、テロリストたちはどうしてこのように激しく怒っているのでしょうか。それは神父が電波を使って彼らに戦いを挑んでいて、彼が勝利を勝ち取っているからです。

イスラム圏の諸政府は福音を国に侵入させまいとして様々な手段を使っていますが、神父はステートオブアート・サテライトの技術を使ってそれをすり抜けています。そして、モハメットが預言者であるとか、コーランが神の言葉であるというイスラム教の主張に対して、真っ向から挑戦を挑んでいるのです。彼はモハメットがとった行動を片っ端から分析し、彼の性格上の欠点や良くない行為を指摘します。 また、コーランを一節ずつ丹念に分析して、その矛盾や不合理を指摘します。 彼はイスラム教の間違いを何の遠慮もなく解明するだけではありません。聖書を使ってイエスがイスラム教徒たちを愛しておられ、誰でも、今までにどんな罪を犯していたとしても、その罪を赦し神の家族にするためにイスラム教徒たちが自分のところにくるのを待っておられることを説くのです。

この放送がケーブルチャネルを通してほんの片隅で流されていて、見る人もほとんどないのならば話しは別です。けれども、この90分番組はーー説教と教えと質疑応答(世界中から腹を立てたイスラム教徒たちが電話をかけてくる)で構成されているーーイスラム圏では人々の間で「絶対に見のがせない番組」となっているのです。この番組は神父の母国語であるアラブ語で週に4回、Al Hayat(命のテレビ)というサテライトテレビ・ネットワークで繰り返し放送されていて、北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリヤ、ニュージーランドを始めてとして、北アフリカ、中東、中央アジアで見ることができます。そして多くの場所で見られるというだけではなく、一日5千万人のイスラム教徒が視聴していると言われています。

それに加えて、神父は数ヶ国語のウエブサイトを持ち、何百万人もの人が見ています。そこでイスラム教徒たちは神父の説教を読み、今までに多くの人がした質問に対する彼の答えをじっくりと学ぶことができるのです。また、「パル・チャット」と呼ばれるチャットルームに参加して、ライブで会話に加わることもできます。そこでは、よく訓練されたカウンセラーが対話に応じていますが、難問でもどんどん自由にすることを勧められます。カウンセラーの多くは、イスラム教徒からクリスチャンになった人で、人々の質問がどのようなところから出てくるか、どのようなことを人々は悩んでいるのかをよく理解できます。

その結果、ボトロス神父の名は(2003年から放送を始めたばかりなのですが)イスラム圏ではみんなに知られています。アラブの新聞の一つは彼を「イスラム社会の最大の敵」と呼びました。確かに何百万の人が彼を憎んでいます。しかしそういう彼らも神父の番組を見ているのです。聞いているのです。彼らは神父が言うことをじっくり考えて、それについて友人や家族と話しあっているのです。

ボトロス神父はイスラムの過激派聖職者たちにむかって、イスラムの教えに対する彼の攻撃に対抗しコーランを弁護せよ、と挑戦します。 すると、番組を見ている何百万もの人々がイスラム原理主義者の応答を聞きたいと待ち構えるのですが、それはほとんど起こりません。原理主義者たちは挑戦に応ずるのではなく、神父を攻撃することを選ぶのです。しかし、過激派が攻撃すればするほど、ボトロス神父は有名になります。

彼が有名になるほど、もっと多くのイスラム教徒が番組を見るようになります。そして多くのイスラム教徒が見れば見るほど、ボトロス神父の言うことが正しいという結論に達する人も増えて、イエス・キリストに従うことを選び取るようになってきています。一ヶ月に千人のイスラム教徒がカウンセラーとの電話を通してキリストを受け入れる祈りをしていると、神父は推定しています。ある人たちは番組の放送中にライブで神父によってキリストを受け入れる祈りに導かれています。そしてこれは氷山の一角に違いありません。というのは電話回線が一杯になって話せない人が沢山いるからです。今は沢山の電話を受け取る訓練されたカウンセラーの数が足りない状態です。

「Inside The Revolution」のために私は多くのアラブ系の福音伝道者にインタヴューをしましたが、彼らは神がキリスト教史上最大のイスラム教からの改宗者の収穫をもたらすためにボトロス神父を用いておられると言っています。神父は自分は何百万人が働いているムーブメントのただ一つの声に過ぎないと言っていますが、効果があがっていることを喜んでいます。イスラム教からキリスト教に改宗する人たちが以前よりずっと多くなり、彼は私の著書「Epicenter」を改宗者が多数になっている証拠として、少なくとも三回は引用したと言っていました。

そして、彼は主イエスが自分にいのちを与えていてくださる間は、これからも福音を語り続けると誓っています。「神はその一人子を与えてくださったほどにこの世 を愛してくださった。それは御子を信じるものがひとりも滅びないで永遠の命を得るためである」というヨハネ3:16のことばが、彼を駆り立てているのです。彼は神がすべてのイスラム教徒を含めて全世界を愛しておられることを情熱的に心から信じています。彼は「誰でも」イエス・キリストが主であると信じるものは、ユダヤ人でもイスラム教徒でも、永遠の命を受けると信じています。彼はイスラム教徒はすべて過激派であるとは信じていません。しかし、すべてのイスラム教徒が霊的に失われたものだということは信じていて、彼らが彼らを創られ愛しておられる神の赦しと和解への道を見出すことができるように助けたいと必死なのです。


ボトロス神父が私に語ってくれました。「これは神の御手だと私は信じます。神が私を導いておられます。私が言うことも示してくださいます。ウエブサイトに書くことも神が教えてくださいます。神は贖いのメッセージが人々に届くように、もっとテクノロジーを使うように教えていてくださいます。」と。(終わり) 


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05 09月

坂 達也・柚実子 秋の来日のお知らせ   9月5日


坂 達也・柚実子 秋の来日のお知らせ

私たち夫婦の来日滞在予定
10月4日から11月3日まで。途中10月18日―26日は沖縄に参ります。(但し、グルーバー師とは3日間を除いて別行動です)

ルカ9:6「十二人は出かけて行って、村から村へと回りながら、至る所で福音を宣べ伝え、病気を直した。」ルカ10:9「その町の病人を直し、彼らに、『神の国が、あなたがたに近づいた。』と言いなさい。」と主は言われました。

上記で明らかなように、イエスはご自身でそうされたと同じように、弟子たちにも出かけて行って、病気を癒し、福音を宣べ伝えるように命令したのです。使徒の時代には、宣教に癒しは付きものでありました。それに比べ今の教会は癒し抜きで力のない宣教をしています。
しかし、今こそ使徒たちが行ったことを再現する、あるいはそれ以上のことをする時がやって来たと信じます。

使徒行伝4:29-31に、「『主よ。…… あなたのしもべたちにみことばを大胆に語らせてください。御手を伸ばしていやしを行なわせ、あなたの聖なるしもべイエスの御名によって、しるしと不思議なわざを行なわせてください。』彼らがこう祈ると、その集まっていた場所が震い動き、一同は聖霊に満たされ、神のことばを大胆に語りだした。」とあります。

フロリダで起った癒しのアウトポアリングがきっかけとなり、今、癒しのリバイバルが世界中に広がりつつあります。
そこで、どうしたら皆様の教会でその癒しのアウトポアリングを持つことが出来るか、このテーマを中心にしたメッセージを持って今回日本に参りたいと思います。御地で私たちを交えての集会にご興味のある方はどうぞご一報下さい。(終わり)


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02 09月

現在のリバイバルの歴史と将来 リック・ジョイナー 9月2日


現在のリバイバルの歴史と将来 ― パート8

リック・ジョイナー
      

しるしと不思議の拡大

過去十六年間にモーニングスター・ミニストリーでは多くの超自然的なことが起こりましたが、アウトポアリングが始まってからのこの十六週間には、それよりもっと多くの癒し、奇跡、しるしが起こりました。私たちは毎日主への畏敬の念に満ちて過ごしています。そして今私たちが新しいレベルの霊的領域に入ったことは間違いありません。この「新しい始まり」は、実は「いにしえの道」に戻ることです。即ち、一世紀の教会が、そこからそれてしまうまでは歩いていた命の道です。

この地上で、主を知り、その主のすばらしい御業を見ることができる程すばらしいことはありません。今は真に奇跡と不思議の時代です。〇八年八月八日の集会とか、あるいは私たちの毎夜の集会で主がなさる御業のすばらしを目の当たりにするとき、主は私たちに、まだこれからもっとすばらしいことが起ることに期待せよと言われているようです。私たちは(リバイバルが)未だ生まれるのを見ていませんが、今経験していることは霊的な意味で、生まれる前に来る産みの苦しみの最後の陣痛です。それは単にモーニングスターとかレイクランドのアウトポアリングだけではなく、もっとずっと大きい、真のリバイバルがアメリカにやって来つつあるということです。

これはまさに終末の収穫の始まりであり、私たちがその中で用いられるためには、これから何が起ころうとしているのかが分かる明確な眺望図を持つ必要があります。今地上にいる神の民は、全員が達成すべき重要な召しを神から受けています。 それ故にアウトポアリングが始まった当初から私たちのミニストリーが目指した目標は、ここへ来る人々がここから帰ったとき、自分の家族、教会、地域社会の中に癒しや奇跡を解き放つことができるように整えることでした。

二〇〇八年八月八日のタッド・ベントレー のミニストリー

八月八日にタッド・ベントレーを迎えて集会を開くことを、私たちは大いに期待し待ち望みました。タッドは最近では他に例が無いほど教会を興奮させました。彼に対する評価は中間がなく最高か最悪かのどちらかでした。タッドが来るというニュースはただちに前代未聞の興奮(期待)と脅威を私たちに感じさせました。脅威を感じたことは、かえってタッドを呼ぶのが主の御こころであるという確信を私たちに与え、私たちはさらに励まされました。しかし、脅威は真剣に受け止めねばならないことなので、私たちは神の動きに備えるとともに、敵からの攻撃にも備えました。これは皆さんもすでに学ばれたことと思いますが、神の動きが大きければ大きいほど、通常、敵の攻撃も激しいのです。

食べ物の屋台や様々な展示のテント、本屋などが朝早くから準備されました。集会は午後五時からにもかかわらず、朝九時すぎには人々が集まり始め、正午にはかなりの人数となり、よい天気とお祭り気分を皆楽しんでいました。
 集会が始まると主の臨在が濃厚で、私たちの集会でよく起こることなのですが、多くの人が霊的目を開かれ、霊の領域のものが見えるようになりました。人々のエネルギーと情熱を見て、大変励まされました。座席は十分にあったのですが、何千人もの人が五時間の集会の間、興奮してずっと立ち続けていました。

タッドを私はもう何年にも亘って知っています。彼は私たちの集会のゲスト・スピーカーとして来てくれましたし、私も彼のカンファレンスで何回もメッセージをしました。しかし、彼はこの夜、私が知っている限りで最も油そそぎを受けていました。彼もこのように強い油注ぎを受けるのは久しぶりだと言っていました。彼のメッセージは油注がれ、また非常に深いものでした。癒しのミニストリーもパワフルであり、多くの人々(私たちが個人的に知っている人たちもいました)が癒されました。聖書で「著しいしるし」と呼んでいるような奇跡もありました。(使徒行伝4:16参照) 集会後、私たちのチームや私が話をした人全員が、彼らが期待した以上のことが起こったと感動していました。疑いもなく神はこの集会の上に、預言的なすばらしい微笑を与えてくださったのです。この集会のDVDは教会の古典となることでしょう。

タッド・ベントレーの個人的問題

タッドが個人的な危機に面していたことを、今回彼と会う前日まで私は知りませんでした。水曜日の夜、彼が到着してすぐ、彼は自分の個人的な問題、特に最近妻と別居したことについて話がしたいと申し出ました。 タッドの話し方は自分を正当化しようとするものではなく、私にすべてを話して、翌日の集会で彼が話すのをキャンセルした方がいいならば、そうして欲しいということでした。私は彼のこの態度を心からうれしく思いました。
私は今でも彼らの別居の全貌を知らないのですが、彼が不倫を犯したのか、あるいは彼が誰か別の女性に愛情を感じているので問題を起したのかということは訊ねました。彼は不倫を犯したことはないこと、また、「他の女性」も存在しないと言いました。タッドのミニストリーのリーダーたちとも私は話したのですが、彼らもタッドの結婚の問題を非常に悲しんではいましたが、タッドが今までに不道徳な関係を持ったことはないことを確証してくれました。

タッド夫妻の夫婦関係に問題があることは、この数年多くの者が知るところでした。どちらかを責めるというほど詳しい事情は知らないのですが、私はタッドという人間をかなりよく知っております。彼のような人と結婚しているというのは、譬えてみれば、ハリケーンと鎖でつながれているようなものに違いありません。タッドに比べれば、あの激しいマイク・ビクルでもおっとりしているように見えます。タッドは使徒ペテロに非常に似ていると思います。ペテロの気性は彼の信仰を著しいものにしましたが、それと同時に大きな失敗をも犯させました。タッドはこれからの時代に台頭してこようとしている「激しい世代」の最も極端な表れです。

好むと好まざるとにかかわらず、霊的に最高の功績を挙げる人というのは、往々にしてこのような性格を持つものであり、それゆえに大きな失敗をも犯してしまいます。ですからタッドに問題があることを聞いても、私は少しも驚きませんでした。それ以後もう少し詳しい事情を知りましたが、それでも私はショックを受けていません。勿論それは無視できない問題であり、悔い改めと方向転換によって解決せねばならないことです。私たちは皆、彼のために勝利とブレークス
02 09月

トッド・ベントリーへの批判噴出に対して思う  坂   達 也 9月2日 


トッド・ベントリーへの批判噴出に対して思う


                           坂   達 也         
                  
今トッドに対して喧々轟々の批判とかコメントが噴出している。トッドが奥さんと別居したと言う公式声明文の外に「既に離婚の手続きを始めた」と言う人もある。実は私も本当のところはよく分からない。その点、私は基本的にリック・ジョイナーの考え方に同感である。(ジョイナーの別文「現在のリバイバルの歴史と将来 パート8」参照) トッドは今総てのミニストリーから離れ、謹慎中の身であるが、自分の「間違い・至らなさ」を充分認めていると言う。
こう言う事の成り行きの後は、往々にして極端な批判に傾く懸念があるので、そのバランスを取る意味で、私は少しばかりトッドを弁護してみることにした。同時にトッドを批判する人に「気をつけてものを言われよ」と重々に警告したいのである。

第一は、神が最後に「ヨルダン川を渡らせる」人たちは若者であることを思い出していただきたい。ボブ・ジョーンズとトッドは二五歳から四0歳を「その若者たち」としたが、この年齢の範囲をとやかく言うのは別にして、少なくとも三二歳のトッドは「ヨルダンを渡る」年齢に属する人で、そのリーダー格の一人として神が立てられた若者なのだ。
一方批判する人たちのほとんどが四〇歳以上の「年寄り」であることに私は気がついた。その点私は、今回のことを通して両方の年代層が学ぶように、神は敢えてトッドがこうなることを許されたように思うのである。それは、若者に対しての警告であると共に、年寄りに対してはもっと厳しい警告を発せられたような気がする。年寄りは放っておいても「小言こうべい」になりがちで、年寄りに若者のあらが目立つのは当たり前である。それだけに年寄りは、言いたいことを我慢し、そのエネルギーを若者を援護し建て上げる方に使って行かねばならない。そうしない年寄りは皆ヨルダンを渡れないと危惧する。その昔年寄りの中でヨルダンを渡ったのはヨシュアとカレブ、僅か二人だけであったことを今一度肝に銘じるべきではなかろうか。今回神からテストを受けているのは、実は年寄りたちであるように私は思う。

第二に、聖書には欠点のない人はほとんど出て来ないことを指摘したい。中でも神が最も愛する人間の一人はヤコブであったことを思い出していただきたい。そのヤコブは双子の兄を押しのけ、母親とぐるになって、親父をたぶらかせて長子の権利と祝福をうばい取った男である。まさにヤコブと言う名の通り「策略で人を押しのける人」であったのだ。もし彼が今の世に生きていたら、人々は何と彼を批判するか、私は考えただけで身震いがする。そのヤコブの良さは、どんなことをしてでも神の祝福を得たいと言う神への愛と情熱に燃えた男であったことだ。ジョイナーはトッドをペテロに似ていると言ったが、私は、トッドはヤコブにも似ていると思う。
しかし策謀家のヤコブも自分の名前と性格がいやで変えてもらいたかったに違いない。神の人に夜通し、しゃにむにしがみついて祝福を受けるまで離さなかった。そしてついに「神と戦って勝ち」イスラエルと言う名を得た。神はこう言う激しい男、しゃにむに神を愛する熱血漢を愛されるのだ。私は今回、自分のことを考えてみた。私の様に欠点だらけの人間ですら哀れんで愛して下さる神なのだから、その神が、少々欠点があっても神を求めて止まない、神を人一倍愛する熱血漢のトッドを愛して用いられない訳がないと思った次第である。私にとってトッドの最大の良さとは、彼が神の御声を聞きたくて常に神に飢え乾いて求めている人であることだ。

第三に、リバイバルとか癒し、聖霊のムーブメントはあくまでも神がなさる業であって、今回においてもトッドを中心にして聖霊のアウトポアリングを起しておられるのは誰でもない、神ご自身であられるのだ。それなら、神が起用している人を下手に批判することは、神を批判することになりかねないことに充分気をつけていただきたいのである。

最後に触れたいのは六月二三日に行われた使徒的アラインメント(一致協力することに同意する)の式についてである。この式はピーター・ワグナーが司会して、多くの使徒と言われる人たちが集まった。その中から特にチェ・アン、ビル・ジョンソン、ジョン・アーノットの三人が選ばれ、トッドがこの三人に使徒的にアラインされた。つまり三人はトッドの後見人・監督官になったのである。そして、彼らがタッドをレイクランド・アウトポアリングを導く伝道者として任命した。
私はこの三人が若いトッドの監督として選ばれたのであるから、今こそその義務と責任を誠意と愛をもってとことん果たしてもらいたいのである。その他に、ボブ・ジョーンズ、リック・ジョイナーがついているので、彼らが父親のような愛をもってトッドを指導することに期待したい。神はトッドにそれが必要であることを初めから見越してこのような神の長老たち(エルダー)を用意しておられるのだから、総て神の御手の中にあるのだ。安心して彼らに任せたい。愛と祈りをもって彼の夫婦関係の回復と個人的成熟、そして、よりすばらしいミニストリーへの復帰を、私も心から願って止まない。(終わり)

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02 09月

終末の大リバイバル時代の幕開け   坂 達也  9月2日


終末の大リバイバル時代の幕開け

【この記事はハーザー誌10月号のために書いた原稿です。】
         
              坂   達  也
 
四ヶ月余り続いたタッド・ベントレーによるレイクランドのミニストリーが八月六日を以って事実上終了した。と言ってもこれでレイクランドのアウトポアリング・ミニストリー、あるいはベントレーの癒しのリバイバルが終わった訳ではない。むしろ、新しい展開へと発展的に移行(トランジッション)したのだ。ベントレーはレイクランドのミニストリーを最初に彼を招いた発祥の教会イグナイテッド・チャーチ(Steven Strader牧師)に返し、今後はこの教会によってミニストリーが継続される。一方、彼自身は「主の栄光の雲に導かれ、契約の箱と共に」世界に出て行き、アウトポアリングを終末の大リバイバルへと移行・推進するための火付け役(catalyst)となる。八月六日のイグナイテッド・チャーチの集会でその正式な引継ぎと新たなる出発が確認された。
 
振り返れば四ヶ月はあっという間に過ぎた。この間、お通夜中にお棺から起き上がった人も含めて三五人の死人がよみがえり、不要になった車椅子が数日間で五十台ステージに並んだ。少なくとも癒しと言う点では使徒行伝を凌駕するのは今や時間の問題である。事実、三五人の死人が生き返ったのは、多くの場合トッドが個人的に祈ったからではなく、聖霊の油注ぎが分与され、主の栄光の臨在がその場所の霊的空気を圧倒的に変えられたから起ったのだ。トラックで集会場の前を通っただけで癒されたとも聞く。その意味では使徒行伝5:15にあるペテロの通る影で癒されたことに優るとも劣らない。

しかしそれ以上に私が評価したいのは、ベントレーの過激的とも言うべき信仰が人々を聖霊に目覚めさせ、噴出(アウトポアリング)させ始めたことだ。今や人々は貪欲に「主に飢え渇き」、主の臨在と栄光を熱烈に求め始めた。「しみもしわもない花嫁」にするために主がクリスチャンの「霊的成熟」のプロセスに火を付けられたと言うべきであろうか。ついに教会に大覚醒が起る前触れである。
特筆すべきことは、レイクランドのミニストリーは夜の集会だけではない。日中に連日ハーベスター(収穫のための働き人)を養成するクラスが持たれ、ここから既に一万二千人が誕生したと言う。油注ぎは伝染し、人から人へと分与されて行く。これが今回のアウトポアリングの最大の特徴であろう。
加えて、メディアにもリバイバルが起っている。テレビとかコンピューターの画面から聖霊の分与が十分受けられることが分かって、メディヤによる伝達技術は、単にフロリダからの実況放送だけではなく、ビデオとかDVDの再生技術を通して人々は世界のどこにいても、好きな時間にいつでも、しかも過去のどの集会にでも、ボタン一つで自由自在に出入り出来るのだから驚嘆に値する。これによって今や同じ放送を世界中で何百万、何千万の人が見たり聴いたり出来る時代に入ったのだ。時間と空間を越えた「偏在」の神は、まさに聖霊による前代未聞の「世界伝道」を開始されたと言って過言ではない。

ベントレーこの四ヶ月で自分の人生も、ミニストリーも、そして世界も変わったと述懐する。それは大袈裟ではない。主のご計画はあまりにも大きく、自分一人でやれることではないと告白した。正直なところ短時間でこれだけのことが起ったのであるから、傍からの喧々轟々たる批判やマネージメントの混乱を招いても全く不思議はない。彼は「代価は支払わねばならない。」と言った。彼は、その代価とは多くの人の祈りと協力であると指摘したが、それ以上に彼自身が相当な代価を払って来ているのだ。予想も出来なかったこの激動の四ヶ月、その大きなプレッシャーの下で耐えて来た彼は、今再び夫婦関係が崩壊し別居生活に入ったと報道された。その後八月一五日に、ベントレーはスタッフの一人の女性と「感情的なレベルで不健康な関係に入っていた」(肉体関係があったとは書かれていない)ことが分かり、しばらく一切のミニストリーから退き、個人的なカンセリングを受けることに同意したと発表された。これは彼の所属するフレッシュ・ファイヤー・ミニストリーからの緊急な祈りの要請として発表されたものである。〈これについての判断はリック・ジョイナーからのメッセージを参照願いたい。〉
ベントレーは今サタンからの攻撃を一身に受けている。これからその激しさが十倍になることを覚悟していると言う。それにつけても自分の領域を脅かす者に対するサタンの攻撃は激しい。アメリカで最も信頼できる預言者の一人ボブ・ジョーンズが三三年前に、堕胎とホモセクシャルを容認するアメリカ社会の傾向に対して厳しい警告を発した時、サタンが現われ、彼がこれ以上警告を続けるなら彼を殺すと脅した。事実、彼は「殺され」臨死の体験をして天国に行った。主は敢えてサタンの攻撃を許されるのだ。何故なら、その人が試練に屈しない時にヨブの祝福を与えることが出来るからである。
 
モーニングスターでの集会
 
こうしてレイクランドを離れ、グローバルなミニストリーの途についたベントレーの最初の訪問地は、計らずもリック・ジョイナーのモーニングスター・ミニストリーの本拠地、フォートミルであった。私はここに神のなさる業の深い神秘性を感じてならない。この場所はその昔80年代に一世を風靡したジム&タミー・ベーカーのPTLミニストリー(世界的クリスチャンTVミニストリー)が、2400エーカーの広大な土地を開発して一大クリスチャン観光地を作り上げたヘリテージUSAのあった処である。PTLは、ピーク時にディズニーランドに次ぐ年間訪問客数を誇った、教会史上に残る画期的な事業であった。しかしこの事業は89年にあえなく崩壊し、その後民間企業による各種の再開発が試みられたが総て失敗に終わり、98年以降は全くの廃墟となっていた。しかし神はご計画を持っておられたのだ。この廃墟へ、直ぐ近くに本拠地を持つモーニングスターを導いた。彼らは2004年9月に、廃屋となっていたホテル等の施設と54エーカーを購入し、500室のホテルとカンファレンス施設を改装してミニストリーを開始した。そして引き続き残りの部分の開発途上にある。私は、神が初めからヘリテージをモーニングスターのために用意されていたと思えてならない。このフォートミルと言う町は南北カロライナ州の州境にあり、近くにシャーロット市がある。この地区にリバイバ
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