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30 7月

「究極の戦い」          リック・ジョイナー師      2020年7月30日


 

「究極の戦い」 

                リック・ジョイナー師

 

 

     私たちの歴史のほとんどを通して、アメリカは地球上で最もポジティブで先見の明のある国と考えられていました。ところが、2019年に発表された調査では アメリカは地球上で最もネガティブな国であると宣言されたのです。 私たちに何が起こったのか?このシニシズム ( 懐疑的態度、冷笑的態度を持つ人) の疫病はどこから来て、これは私たちの未来にとって何を意味するのでしょうか?

     事実上、すべての心理学的研究によれば、最も創造的で生産的な人々とは、人生に対して前向きな見通しを持っている人々であると結論づけています。彼らはまた、最も幸福である傾向があり、一方「否定的な見通しを持つ人」は、「影響力が高く、創造的で、最も生産的な人々」の中にはほとんどいないのです。

     アメリカ人がこのようなネガティブでシニカルな人々になってしまったのは、心の問題です。イエスは、私たちの言葉は、私たちの心の中にあるものを明らかにすると言われました(マタイ12:34、ルカ6:45参照)。今日のアメリカの三大情報源であるメディア、教育、娯楽に目を向けると、アメリカについての圧倒的で極端な皮肉が表現されており、それに教化された新興世代がいます。(注:1)

 

     これはどのようにして起こったのでしょうか?それは、自由と民主的政府に対して、最も容赦のない敵の一つであるマルクス主義による忍耐強く容赦のない戦略から、意図的に達成されたのです。マルクス主義は、その設立当初から、その第一の目標はアメリカ共和国の破壊であり、アメリカが滅びれば、他のすべての民主的な政府もすぐにそれに追随すると宣言していました。

  ユダヤ人が何世紀にもわたる経験から学んだように、誰かが自分たちを破壊したいと言ってきたら、その人たちのことを真剣に受け止めなければならない。マルクス主義者は、アメリカを滅ぼすという目標を公然と掲げていますが、それはアメリカこそが、彼らの世界征服の主要な障害と考えているからです。これは次の二本柱の戦略ーー 1)継続的な戦争と「警察の行動」による外部からの絶え間ない圧力を掛ける、2)私たちを今まで支え、強くしてくれた「宗教的・道徳的な基盤」を内側から破壊すること、によってでした。

 

     マルクス主義者は、アメリカを乗っ取るためには露骨で恥も外聞も無い「45のゴール」を実行する戦略を取って来ました。これらは、メディア、公の教育、娯楽産業に潜入することによって達成されるとし、これらを通して、彼らは私たちの自由と道徳の柱を崩壊するまで侵食する、その後に、政府は簡単に自分たちの手に落ちると信じているのです。現在では、これら45の目標のうち44の目標が達成されたか、あるいは間も無く達成されると彼らは考えています。

     ソ連崩壊とともに、マルクス主義は死んだとほぼ全世界で信じられていて、そのため、その継続的な脅威に私たちは油断して来たのです。マルクス主義の首都はロシアから中国に移り、その戦略と戦術は、中国の伝統的な忍耐と古代の知恵を反映するように調整し、彼らは戦略をより長期的なものに調整したのです。すなわち、アメリカと直接対決する代わりに、中国はテロリストや不正国家のような代替品を使って、アメリカを終わりのない高額な戦争に引きずり込むと同時に、メディア、教育、娯楽を通じた彼らのプロパガンダは、私たちを内部崩壊させようとしているのです。

     マルクス主義者は、政府を転覆させる戦略には実に巧妙で、たとえその政府を運営することで恐ろしく無能であることが証明されているとしても、説得力があることが証明されて来ました。それは「見えない敵を倒すことはできない」という、基本的な軍事教義によってです。  ソ連崩壊後、アメリカの指導者たちがマルクス主義はもはや脅威ではないと思い込んだ後、マルクス主義者はさらに致命的な敵に成長したのです。

     この新戦略は、新世代のマルクス主義者の工作員の多くが、自分たちがマルクス主義者の真の目的に乗せられていることも知らずに、実際にはマルクス主義的なアジェンダを推進しているほど、巧妙で効果的なものとなっています。マルクス主義を知っていると称する人の多くが、その理解度が非常に浅く、ほとんどのマルクス主義者の工作員は、レーニンが “有用な(だが)まぬけ “と表現したように、真のマルクス主義者の指導者たちは、自分たちが何をしているのかを理解してもらいたいのではなく、ただ自分たちのやることに従ってさえくれれば良いと願っていると述べています。

 

     最近のアメリカでの政治情勢と、特に若い人たちの考えが、マルクス主義の真の恐ろしさを知らずに、彼らの対米戦略に乗せられていることを理解することが非常に重要になって来ていますから、ここで、マルクス主義の基本と、なぜマルクス主義がアメリカ共和国の基盤となる自由と対立するのかを検証していきます。

 

原則その1:アメリカ共和国は個人の自由の上に成り立っている。マルクス主義は全体主義的な統制の上に成り立っている。 

 

     アメリカ共和国は、ユダヤ教/キリスト教の考え方に基づいて設立されました。彼らはまた、真の宗教、真の道徳、真の誠実さは、押し付けられるものではなく、心から生まれるものでなければならないと信じていました。罪を犯さないように人々を刑務所に入れることはできても、罪は心の中に残っています。

 

 

アメリカ共和国は、「政府は国民のために存在し、その逆ではないという信念」に基づいて建てられた、歴史上初めての国家でありました。したがって、政府の職に着く人の第一の忠誠心は、人民の意志を実行することであり、その逆ではなく、人民に支配されることでありました。そのため、政府のあらゆる役職に着く人は、国民のこの自由を守るために制定された憲法を忠実に守ることで、国民のこの自由を守ることを誓う必要がありました。

 

     このため、アメリカでは、個人の創造性とその表現することに、前例のない多様性と創造性に火をつけ、尊敬されていました。これは、知識のほぼすべての分野だけでなく、生活や文化のほぼすべての面で大きな進歩をもたらしたのです。

     これとは対照的に、マルクスをはじめとするマルクス主義を形成する指導者たちは、神への信仰を国家への信仰と依存に置き換えることを提唱した無神論者であったのです。したがってマルクス主義の基本的信条は、人民は国家のために存在しており、国家への完全かつ揺るぎない服従だけが求められているということであるのです。

 

     したがって個人主義的な表現のいかなる形態も、マルクス主義者にとっては、すべての行動と思想を究極的かつ完全に制御する必要性に対する脅威とみなされたのです。これが、マルクス主義者の政府が、個人的な表現や創造性のいかなる形態も、「西洋の腐敗」の証拠として非難する理由であり、この理由から、マルクス主義政府の内部プロパガンダの主な目的は、個人主義的な思考のいかなる形態に対しても、嫌悪感や恐怖心を抱かせることでした。

 

     「・・・主の御霊があるところには、自由がある」(Ⅱコリント3:17)

 

     「キリストは、自由を得させるために、私たちを開放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。」

                                 ガラテヤ5:1

 

     専制主義や無政府状態の極端な状態を避けるための…希望の唯一の拠り所は、人々の道徳の上になければならず…宗教は道徳の唯一の堅固な基盤であり、道徳は自由な政府を支える唯一の可能性を持っている。 ー アメリカ建国に寄与した当時のモーリス知事の言葉

 

     アメリカは健康な体のようなもので、その抵抗力は三重になっている。その愛国心、道徳心、霊的信仰心です。もし私たちがこの3つの領域を弱体化させることができれば、アメリカは内側から崩壊してしまうでしょう。(ジョセフ・スターリンに寄与する考えかた)

 

 

 訳者からのノート 

                       坂  達 也

 

注1)昨日のリック・ジョイナー師のブログ( Rant )を見て大変驚きました。なぜならコロナウイルスの特効薬と言われる40年前にマラリヤ用に開発され特許も切れた薬がコロナウイルスに効くと言うので、トランプ大統領が発表したところ、途端に、その薬は効かない、あるいはもっとテストせねばならないと、デモクラットから民主党、メデイヤが猛然と反対し始め、それに加わったのが前オバマ大統領とタイアップして大儲けしたアメリカのビッグ・ファーマと言われる大手薬剤会社群です。確かにこの薬が本当に効くことが分かれば、大統領選挙はトランプ氏に有利になるし、今回コロナのために開発中のいくつかの特効薬とワクチンで大きく儲ける企みがなくなることからデモクラットとそれに結託するメデイヤと製薬業界が、よってたかって猛反対し始めたのです。ナイジェリアから来たホワイト・コート(医師)の一群がそのマラリヤの薬がコロナウイルスにどれ程効くかをアメリカに来て発表したものですから今本当に喧々轟々です。(続く)


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