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Walk With God Ministries

14 6月

終末の日に主だけを見上げる      坂  達 也      2020年6月14日


終末の日に主だけを見上げる

                坂  達 也

 

 

 「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。なぜなら恐れには刑罰が伴っているからです。恐れる者の愛は、全きものとなっていないのです。」(1ヨハネ4:18、アンダーラインは筆者による)

 

 私はこの聖句をこのパンデミックが始まって以来、執拗にかみしめて参りました。

 そして今回、再びこの聖句の意味するところを味わってみて、「全き愛」とは神を象徴し、「恐れ」とは悪魔を象徴することが分かりました。

 「恐れ」を引き起こし、挑発するのは、この世の人間を支配しようとする悪魔です。その悪魔には「地獄の苦しみという懲罰」が既に有史以前から定まっているのです。これが上記の「なぜなら恐れには刑罰が伴っている」の意味であるのですから主を褒め称えます。

 

 そうであれば、真の霊的成長を遂げたクリスチャンには「恐れ」が全くない、いや、あってはならないということを、私たちは理解しなければなりません。しかし、弟子訓練途中のクリスチャンには「恐れ」が全くないとは言い切れません。現に私も含め、多くのクリスチャンは、今回のウイルス・パンデミックで「恐れ」を感じました。しかし、これこそ信仰の問題であることを今しっかりと噛みしめます。

 

 全知全能の神を信じ切って「神の救いの力」に頼る、それが「恐れを完全に取り除く」唯一の方法です。そしてこの際にこそ、何としても未信者に「イエス・キリスト」を信じることを勧める、神が与えて下さった絶好の機会ではないでしょうか。

 これこそ神が用意された「第三の霊的アウエイクニング」の引き金となります。そして私たちが未信者を「リバイバル」に誘導するのを、神は期待しておられます。まさに神のなさることに絶対間違いはない、パンデミック恐慌は神の愛から出ていると言い切れると私は信じます。

 

 

「神は私が呼ぶ時答えて下さる」

 

  とは、私の家内が昔から愛し、私のために残してくれたバジレア・シュリンク Basilea Schlink さんの珠玉のような作品の一つに付けられた題名です。彼女はご存知の通り、ドイツのキリスト教会指導者で、後にルーテル派内に設立されたマリア福音姉妹会の共同創立者です。

  この方は、詩篇50:15「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。あなたはわたしをあがめよう。」を引用し次のように書きました。「このみことばは、聖書に示されている終末的様相をますます帯び、多くの苦悩が心をむしばもうとする現代に生きる私たちへの、神からの力強い呼びかけです。・・・今、このような呼びかけが天と地を造られたお方、私たちをあがなって下さった主イエス・キリストがなされているのです。主はその愛ゆえに私たちの心が悲しみに満ちていることを、また私たちがあれこれの問題に対処できないでいるのをすべてご存じです。愛に満ちたまなざしで、イエスは私たちの心にあるすべてのことをごらんになります。主おひとりが、私たちの心をわかって下さるのです。なぜなら、主は苦しみを受けられ、私たちと同じように試みに会われたからです。しかし、それだけではなく、主は、私たちがどのような悩みの中にあっても助けを備えていて下さり、すべての問題を解決できる唯一のお方なのです。イエスとは「神は救いたもう」という意味です。・・・言いかえれば、主イエスが私たちを助けず、救い出さないことなどありえないのです。

 

 また、この方の別の著作「苦難のさなかをゆくともー迫害前夜に生きるキリストの弟子ー」の中で、

 「聖書には終わりの時に迫害されるクリスチャンのことが記されています。『兄弟たちは、小羊の血と自分たちの証の言葉とで、彼(サタン)に打ち勝った』(黙示録12:11)どのような時に『打ち勝つ』という言葉が使われているのでしょうか。それは戦いが行われる時のみです。なぜなら、戦いなくしては勝利もないからです。」と言われます。私たちクリスチャンは今こそ、その戦うための武器を取らねばなりません。

 

 

アメリカは既に第二の市民戦争 Civil War に入っている

 

 リック・ジョイナー師は、以前からアメリカには第二の市民戦争が起こることを預言して来ました。(第一の市民戦争とはリンカーン大統領時代の1861ー5年に行われた南北戦争を指します)そのリック師が10日ほど前のブログで「それは既に避けられないどころか、現在既にその第一段階に入っている。現在の政治政党とかメデイアにおいて、真二つに割れた市民の多くの人が、事実既に、武器(銃)を、個人的に購入して備えつつある」と言っていました。師は、ロマ書13:4を引用し、権威に逆らう人には権威者が持つ剣(当時の武器)がその悪業に報いると書かれていることを指摘しています。

 

 実は、それを裏書きするような事態が、このところアメリカで現実に起こっていることをお知らせしなければなりません。

 それは60万人の戦死者を出した歴史的な「南北戦争」を思い出させるようなお話です。当時、アメリカ合衆国を離脱して、植民地主義者、奴隷制度反廃止派のために戦って敗北した「南部連合国軍」に属する有名な将軍とか政治家の銅像が、現在の南部11州には、今でも大事な記念として数多く保存されています。ところが近来、その記念碑とか銅像を破壊しようとする動きが活発になる一方で、その取り壊し、あるいは移動を禁止する法律が各州で可決され、加えて、その連合軍国旗を保護する運動がこのところ相次いで起こっているのです。

 

 それと相まって、先月ジョージ・フロイド氏という黒人が、ミネソタ州のミネアポリス市にある店屋で、偽札使用で物を買おうとした容疑から、市の白人の警官が駆けつけ、武器を持たず無抵抗のフロイド氏の首の上に自らの膝を載せて押さえ込み窒息死させたという、大変由々しい事件が起きたのです。

 この事件は残念ながら、どう見てもその白人の警官が黒人を憎んでの仕業としか言いようがありません。このニュースを知ったアメリカ全土の人たちは激昂しました。そして、まさに一瞬のうちに挙国一致して反対デモに立ち上がったのです。それは黒人社会だけではなく、ほとんどの白人社会の人々も、あるいは世界中の人々が憤慨し、その連鎖反応として大都市では、商店舗の破壊行為を含む激しい暴動に発展したことは、日本でも大きく報道されましたから皆様もよくご存知の通りです。

 この前代未聞の恐るべき憎しみの犯罪は、やがて黒人に対するものだけに止まらず、すべての「人種差別反対へのデモ」に発展しました。幸いアメリカ国内では、小都市のほとんどが警官引率の元に平和裡のうちに行われました。その中には、白人の多い私の住んでいるニューヨーク郊外の小さな村のデモも含まれ、私はその様子を目撃しました。しかし、この騒ぎに便乗して、テロ組織が加わるという、かってないほどの争乱騒ぎになったことは本当に不幸な出来事としか言いようがありません。これで分かることは、アメリカには、特に黒人対白人というアメリカの市民戦争の深刻な古傷としこりが、未だ癒されていないことが明らかとなったのです。

 勿論神はこのような事件が起こり、世界に拡がる事を知っておられました。そして、世界を終末の大リバイバルへと導いて行かれます。

 

 

アメリカ国民はトランプ大統領の共和党の政策と

           民主党の政策を比較してどちらを選ぶか

 

 現政権を強力にリードするトランプ大統領とその共和党の勢いに対し、民主党としては、政策的には何も出せない、あるいは、何を出しても勝ち目が無いと見ているのでしょうか、結果的に見れば、トランプ大統領のすることなすこと全てに徹底して反対する策を取っているように私には思えます。

 それが、例え国の興亡に不利となり、国民のためにならないことが分かっていても、むしろ、そうなることによって国民がトランプ大統領に圧倒的な不満を抱かせ、彼のせいにして政権を奪い返す、すなわち、国民を犠牲にしてまでも政権を取り返すことだけに興味を持っているとしか思えないのです。

 

 その例を挙げてみれば、トランプ大統領の推し進めて来た民主主義・資本主義・民間企業を重視する自由経済に対し、民主党の候補者は、バイデン氏は今のところ何も言わない、程の良い無策主義、他の有力な候補者たちは、ほとんどがコミュニスト共産主義・社会主義による「すべて国がまかなう大きな政府」を主張しています。これはイデオロギーだけで大衆を取り込む、しかし実行すれば、すぐ破綻することが目に見えています。

 

 トランプ大統領がウイルス警戒の政策もさることながら、国民の経済を立て直す政策を今取ろうとしていますが、民主党はその反対にウイルス政策に重点を置き、その結果国民の経済状態が悪化、失業者が増えれば、政府の援助金をどんどん出させて、財政赤字を大きくし、国の借金を益々大きくすれば、その結果ドルの力は弱まり、国を不景気にすれば、その責任をトランプ大統領に課し、政権を奪い返す事だけを狙う。

 トランプ大統領が中国の台頭を警戒すれば、バイデン氏は、中国と仲良くする。等々。

 

 要するに今の民主党幹部には愛国精神は何も無いと言って過言ではないと思います。とにかく国の力を弱め、不景気になる政策を取ることによって、国民がトランプ大統領を見放すのを待つしかない。もっとも、実際に彼らはそう言っているのではありませんが、彼らの行言動からはそうとしか取れません。

 

 神はアメリカを見捨てるのでしょうか。決してそうではないと思います。この機にトランプを立てたのは神です。神は今、世界を歴史的にかってなかった程の一大危機に落とし陥れることによって、人類の目が、神を見上げるのを待っておられます。

 

 「御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください。私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。アーメン。」(終わり)

 


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