WWGM

Walk With God Ministries

31 10月

2019年秋の日本旅行を終えて                  坂  達 也 2019年10月31日


2019年秋の日本旅行を終えて

 

                 坂  達 也

 

 

 

天に召されたヘンリー・グルーバー師

 

 私たちは、今回の日本旅行がヘンリー・グルーバー師を天に見送る最後の旅行となるかもしれないことを主から示され危惧しつつ祈っておりました。そして、私たちの旅行中10月10日に師の昇天がご家族により告示されたのですが、その悲しいニュースを図らずも師が格別に愛された日本の地で、日本の教会の皆様と共に祈りつつ迎えることができたことは主の格別のお計らいであったと主に心から感謝し、グルーバー夫妻(ジュデス夫人は昨年昇天されました。)という貴重な器を24年間、最も必要な日本のためにお遣わし下さったことに対し心から、主に栄光を捧げます。

 

 実は、師が9月20日にホノルルで、森 章先生の信徒の方お二人が結婚する司式を森先生と共にされるという予定を聞いて、その前日に私たちWWGMの年次総会(ヘンリー師は私たちのミニストリーの役員の一人)をホノルルで開き、その足で日本に参る予定でおりました。しかし残念なことにヘンリー師の体調が回復せずそれは実現しませんでした。それで私たち夫婦はホノルルに寄らずに直接ニューヨークから東京に向かい、19日に到着しました。そして沖縄に21日に行く予定でしたが、折からの台風17号に2日間足止めされ、23日に沖縄本島を訪れました。こうして5年ぶりに訪れた沖縄でしたが、そこで訪れた5つの教会は、すべてヘンリー師の祈りの歩行の実践と教えの恩恵を受けた教会でした。

 

 なかでも、金武バプテスト教会の、今では天に召された横田盛永先生は、私たち夫婦がグルーバー夫妻を伴って最初に訪ねた愛知県豊田市にある安田由久師ご夫妻の「泉の森祈祷院」の開所式に際しての日本最初の集会に、北は北海道から南は沖縄まで全国から主が集められた40名程の一人でした。泉の森祈祷院の開所式は、師が昇天された日からちょうど24年前の1995年10月10日でした。そして、その翌年東京の集会に来られたサレム宮里教会の島袋英子先生のお招きによりグルーバー師夫妻は1997年に初めて沖縄に来られて以来、今年の2月まで毎年のように沖縄を訪問されるようになりました。

 今回、訪れた金武バプテスト教会(横田聖子牧師)はグルーバー師の指導による「地の呪い」を取り去る長年の「祈りの歩行」の成果が見事に実った地区の一つです。

 最初に訪ねた頃の金武の町は、駐留米軍基地の真ん前にあり、バーやキャフェが立ち並ぶ歓楽街で不祥事が多発していました。その歓楽街が、まるで奇跡を見るように消えて無くなり、今では子供が安心して遊べる美しい緑地公園へと変えられたのです。そして、今回訪ねて再び驚いたことに、この地区の環境整備は益々行き届き、その中にあって、この金武バプテスト教会も地区に必要な真新しい立派な保育園の建設を終え、今や100名以上の子供達が楽しく集っている姿を見ることができました。

 

 その他今回私たちは、益々霊的に発展充実されているセンター世の光教会(原田満珠美牧師)、ヘブンズ・チャーチ(松田愛枝牧師)、サレム宮里教会(伊覇房子牧師)等を訪問しました。

 それに、ジョイ・チャペル(大城節子牧師)では、50台の駐車場付きで100余名を収容できるノアの方舟を彷彿とさせる斬新なデザインの美しい教会堂を建て、既に聖日礼拝者が100名に倍増しているというお話でした。

 

 沖縄は古くからユタ等の多くの霊媒師(シャーマン)の活動が盛んです。皆様ご存知の通りヘンリー師は世界中の悪霊に呪われた土地とか、特に無実の血が流された土地を聖めて開放する仕事をされて来られましたので、特に沖縄では、上記の地区とか教会だけでなく、ほぼ沖縄全域を恐らく40以上の教会を通して祈りの歩行をされて来られたと思います。

 

 師の日本での働きは沖縄だけではありません。北海道を含む本土全域と小さな島々をも訪ねておられ、私たちは最初の約十年間の通訳を担当して悠に100以上の教会を回っていますから(複数回は数えず)、私たちの後を受け継いでいただいた森 章先生が後の14年間に、ヘンリー師と共に全国各地を廻られた新たな教会数は恐らく100以上(多くの教会は複数回廻られた)でしょうから、併せて200以上の教会とその地域を廻られたことになります。

 それに加え、ジュデス夫人のオートハープによるミニストリーに私の家内の柚実子が同伴し、特に中部地方を中心に10教会程回っていることも付記させていただきます。

 又、グルーバー師夫妻は祈りの歩行だけでなく、各地の教会での福音のメッセージと共に、特にヘンリー師は「個人預言と祈り」を必ずと言ってよい程各教会でされましたので、その恩恵を受けられた方も多いと思います。

 

 そして、私たちの旅行の後半になって、ヘンリー師の容態が悪化した様子を逐次報告を受け、多くの人々は「もう一度だけでも日本に」と熱い祈りを捧げました。しかし、師は地上での任務を完了され、13人のお子さんたちと多くの孫、曾孫に囲まれて天への帰路に着かれました。

 

 

私たちの見た日本

 

 今回私たちが訪れた地区は、本土では、西は奈良県から東北は青森県までですが、折から三度の台風と大雨による甚大な被害の報道を連日目の当たりに見て過ごしました。これは昨年襲った関西、九州地区への大きな水害と相まって、日本列島は今だかって経験したことがなかった河川決壊・土砂崩れ等による水害を見たのですが、今の日本の状態を一言でいえば、人間の知恵だけでは何事もうまく行かないと言うことではないでしょうか。

 日本の政治を見ればそれは一目瞭然です。国内だけでなく、隣国との関係も今までにない深刻な亀裂状態から抜け出せず、今ほど神の知恵と力が必要な時はないことを改めて深く考えさせられました。

 と言うより、そう見せているのは神ご自身のご計画であることに気が付きました。なぜなら、神はクリスチャンである私たちにこそ、そのことに目覚めて欲しいからです。

 

 

そこで詩篇119を見て見たいと思います。

 

125−126節「私はあなたのしもべです。私に悟りを授けてください。そうすれば私は、あなたのさとしを知るでしょう。今こそ主がことをなさる時です。」

 

130節「みことばの戸が開くと、光が差し込み、わきまえのない者に悟りを与えます。」=これは創世記のはじめに出てくる「光」を指してはいないでしょうか?

 

131ー136節「私は口を大きくあけて、あえぎました。あなたの仰せを愛したからです。御名を愛する者たちのためにあなたが決めておられるように、私に御顔を向け、私をあわれんでください。あなたのみことばによって、私の歩みを確かにし、どんな罪にも私を支配させないでください。私を人のしいたげから贖い出し、私があなたの戒めを守れるようにしてください。御顔をあなたのしもべの上に照り輝かし、あなたのおきてを教えてください。私の目から涙が川のように流れます。・・・

 

143節「苦難と窮乏とが私に襲いかかっています。しかしあなたの仰せは、私の喜びです。あなたのさとしは、とこしえに義です。」

 

14915152節「あなたの恵みによって私の声を聞いてください。主よ。あなたの決めておられるように、私を生かしてください。・・・主よ。あなたは私に近くおられます。あなたの仰せはことごとくまことです。私は昔から、あなたのあかしで知っています。あなたはとこしえからこれを定めておられることを。

 

171ー176節「私のくちびるに讃美がわきあふれるようにしてください。・・・私はあなたの救いを慕っています。主よ。あなたのみおしえは私の喜びです。・・・私は、滅びる羊のように、迷い出ました。どうかあなたのしもべを捜し求めてください。私はあなたの仰せを忘れません。」

 

ホセア書10:12

「あなたがたは正義の種を蒔き、誠実の実を刈り入れよ。あなたがたは耕地を開拓せよ。(いばらの中に種を撒くな。良い地に蒔け。=マタイ13:22、23)

今が、主を求める時だ。ついに主は来て、正義をあなたがたに注がれる。」

 

 最後に申し上げます。今回各地を回り、そこには多くの希望を持って耐え抜いておられる人を見ました。日本は確かに今、イザヤ書60:2に書かれている「見よ。闇が地をおおい 暗闇が諸国の民をおおっている。」状態にあります。「しかし、あなたの上には主が輝き、その栄光が現れる。」その主が間もなくやって来る気配を感じました。(終わり)


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