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Walk With God Ministries

05 12月

キム・クレメント師から学んだこと     ランス・ウオルナウ    2016年12月5日


キム・クレメント師から学んだこと

 

                 ランス・ウオルナウ

 

訳者注:ご存知ない方も多いと思いますが、キム・クレメント師は現代の少々異色な、しかし、すばらしい預言者でした。この方が最近亡くなられたのですが、クレメント師はかなり正確な預言をされる方で、トランプ氏が大統領になることを確か10年近く前に預言しておりました。リック・ジョイナー師もこの預言者を高く評価しております。ウオルナウ師は、このクレメント師と非常に親しい関係にあり、故人のことを、下記の通り、詳しく興味深く紹介してくれておりますのでご高覧ください。実はこのウオルナウ師もトランプ氏が大統領になることを預言しており、別文で主人がそのことを書かせていただいておりますのでそれもぜひご高覧いただければ幸いです。   坂 柚実子

 

 

 

異次元に行ったキム・クレメント

 

ある夜、私とキムがデトロイトで集会を開いていた時、キムがピアノの前に座って弾き始めました。キムは「クラシック・ピアニスト」であると共に、正確な知識の言葉を語る「預言的な声」を併せ持つ稀な存在でした。その夜、彼の演奏は非常に激しく、時として鍵盤の上に血がつくほどでした。それはショパンが映画の中の戦闘シーンに合わせて即興で弾いているようかに聞こえました。その時私は全く知らなかったのですが、この演奏中のある部分で、彼の身体はピアノをずっと弾いていたにもかかわらず、彼の霊は上に昇って悪霊の領域に達し、彼らから罵倒され激しい抵抗を受けていたのです。悪霊は贖われた聖徒の一人が彼らの次元の壁をつき破って侵入してくるのに恐怖を憶えたようです。

キムは悪霊の領域を抜け出て、 別の次元へと入っていきました。それは天の領域であり、天使たちが話しているような様々な異なる言語が聞こえてきたのです。パウロが「たとい、私が人の異言や、御使いの異言で話しても」と言って、天使の言葉があることを示唆していることを思い出してください。キムの霊が自分の身体に戻ってきたとき、彼は預言的コンサートを素早く終えて、集会を閉じるようにと指示しました。

 

霊で見る

 

次に起こったことは非常に異常なことでした。彼は霊である地点まで昇って行ったので、地上に戻ったときに人の霊的状態がその人の肉の身体に重ね合わせで見えるようになったのです。彼が人を見ると、その人の霊の中で何が起こっているかがはっきりと立体的に見えるのです。

例えば、キムはある人を見たとき、大きな目を見ました。それはその人が偉大な知覚力があることを示していました。またある人には修道僧の格好が見えましたが、それはその人が霊的に深い資質を持つ事を示していました。また、ある人にはいばらの冠が見えましたが、それはその人が人々から拒絶されたために「偽りの殉教の霊」にやられていることを示していました。(いばらの冠はイエスがすでに受けてくださったので、私たちがそれをかぶる必要はないことを忘れないでください。)

 

集会の後、キムは誰とも話をしたくなかったので、私たちはすぐ車に乗り込みホテルに向かいました。新しい雪が降ったので、タイヤは白い雪のブランケットの上を非常に静かに走って行きました。突然、キムが「何だ!?何かが車にぶつかった!」と叫びました。私たちは「絶対何も起こってはいない」と彼に保証し安心させました。道路には他の車はほとんど走ってなかったのです。「一体キムに何が起こっているのだろうか」と私ともう一人のチームメンバーはこの時初めて心配になり、互いに顔を見合わせました。それから10分くらい走ってホテルに近づいたときに見たものは、私たちに衝撃を与えました。

散乱したガラスを警察のライトが照らしだし、救急隊員が事故現場で忙しそうに働いていました。その事故はキムが私たちの車に何かがぶつかったと言った丁度10分前に起こったのです!

 

その夜のキムは私たちの知る通常の彼とは全く異なる状態だったので、いつもホテルで夜遅くしていた「集会後のミーティング」には遅れてもいいからと彼に告げました。やがて彼が階下に降りてきた時、彼は自分が霊的な旅をしていたと思われる間もピアノを弾き続けていられたという驚くべき経験について話してくれました。(パウロは「肉体のままであったか、私は知りません。肉体を離れてであったか、それも知りません。神はご存知です。(2コリント12:2)」と言っています。)

 

私はキムに「あなた自身に関して何か神に示されたことがありますか。」と訊きました。すると彼は「ええ。私は何かが起こるとは期待していなかったのですが、洗面所で顔を洗ったとき、鏡の中で自分の顔が変わるのを見ました。あごがとても大きくなっていて驚いてもう一度見直したくらいです。」と話してくれました。私はその解釈として、彼が今主の声を表す者であり、ヨエルが「あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは超自然的な夢を見る」と語った終末の預言的集団の見本として用いられているからではないかと彼に言いました。

 

ワーシップで悪霊の領域を侵略する

 

この出来事はキムがワーシップで主に仕えていた時に起きましたが、それは私にとって非常に興味深いことでした。「音楽とワーシップが預言的とりなしの中につつまれる」ことこそ、心が清い者たちが進むべき次の段階だと私は信じます。あなたは神の領域を見るようになり、他の人々を今までとは違った「神の目」で見るようになるでしょう。今は新しい能力を備えた予見者が現れる時です。これはあなたの仕事、キャリアによい影響を与えます。神はご自分の民を新しい領域に連れて行こうとされていて、私たちが国々にある権力の構造の内部に入り込み、第二の天での悪霊からの攻撃や抵抗の中を切り裂いて進んでいくことができるようになるからです。

 

キムが第二の天の領域のことを話してくれたので、私たちは霊的反抗や悪魔の領域に関して更に深く考えてみました。悪霊は自分たちの領地に侵入してくる者に対して怒鳴り金切り声をあげていたように見えます。彼らは誰にも気付かれずに地上に侵入するのを好みますが、自分の陣地を他人が通って行くのは大嫌いなのです。

 

勇士たちへのメッセージ

 

あなたが主の山を上に登れば登るほど、あなたが地上で果たすべき任務にもっと近づくことができます。そして自分の任務に近づけば近づくほど、悪霊の妨害が大きい第二の天の領域に更に深く入り込むことになります。あなたがするべきことは、あなたが召されている分野の「影響力のある門Gate of Influence」に到達することです。地上にあるこれらの門においてあなたが知られていないことは問題ではありません。肝心なのはあなたが天においてよく知られるようになることであり、そうすればあなたはそれらの門において尊敬されるでしょう。(12の門—ビジネス、教育、エンターテイメント、家庭、政府、医学、法律、報道、政治、宗教、科学的研究、スポーツ)

 

権威のない魔除け祈祷師に悪霊が言ったことばを思い出してください。「自分はイエスを知っているし、パウロもよく知っている。けれどおまえたちは何者だ。(使徒19:18)」

キムが天に召された今、人々が「キムはどうして死んでしまったのか?」と聞くのはもっともです。私は3つのことを申し上げたいと思います。

 

1.キムは彼の60年の人生から、平均的なクリスチャンが90年の人生で経験するよりもっと多くのものを吸収し、もっと豊かに多くの人との交わりの中で暮らしたのです。私は文字通りそのように考えています。

2.イエスは「あなたがわたしに行わせるためにお与えになったわざを、わたしは成し遂げて、地上であなたの栄光を現しました。(ヨハネ17:4)」と言われました。主はご自分の任務を3年半のミニストリーで成し遂げられ、完全なタイミングで33歳でこの世を去られたのです。平均的クリスチャンは神から長寿を約束されていますが、神は特別な人には特殊な計画を持っておられるのです。殉教者がそのよい例です。又、すべての人は「人生は霧にすぎないこと(ヤコブ4:14)」と「自分の日を正しく数えること(詩編90:12)」を忘れないようにすべきです。

3.地上を去るとき、私たちは次のレベルの天の任務につくことになります。イエスの統治、主権は終ることはありません。「その主権は増し加わり、その平和は限りなく・・(イザヤ9:7)」とあります。私たちは皆、永遠に拡大する建築計画の一部です。多くの人生には2つの段階があります。地上での人生とその後の人生です。イエスの昇天後聖霊が注がれ、イエスが増殖しました。エリヤが天に昇ったとき、二倍の霊がエリシャに下りました。殉教者と教会の拡大とにある不思議な関係は、これによって説明ができます。

「まことに、まことにあなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」(ヨハネ12:24)

ステパノが殉教死したとき、神はあたかもサタンに「この死はお前にとって高くつくぞ。」と告げたかのようです。次に起こったことは、サウロの回心であり、彼はステパノの代わりにサタンの領域を10倍も破壊したのです。癒しの賜物を持つジョン・オスティーン師が死んだときも同じことが起りました。父に代わって息子のジョエル・オスティーン師が牧師となり、彼は予期せぬ収穫物となりました。

同じように、キム・クレメントはサムソンやエリヤのようになったのです。サムソンと同じようにキムも「彼が死ぬときに殺した者は、彼が生きている間に殺した者よりも多かった。」(士師期16:30)と言われることでしょう。私がキムとの経験を記録しているのはこの理由によります。それはやがて一冊の本になり、神の終末の軍隊にキムの油注ぎの分与が増大するための伝達手段として用いられるでしょう。(終り)


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