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27 5月

クリスチャンよ、アメリカを取り返せ         坂  達 也   2016年5月27日


クリスチャンよ、アメリカを取り返せ

 

               坂  達 也

 

 フランクリン・グラハム師がこの4月27日にアメリカのクリスチャンに向けて一つの重大なメッセージを発表しました。そのメッセージは、彼自身がそうであるように誠に率直なメッセージです。それは「クリスチャンが今こそアメリカを取り戻せ。今こそ国の政治に積極的に参加する時が来た!」というものです。

彼は今 Decision America 2016 tour というツアーを組んで全米50州を行脚しております。すべての州で祈りのラリー集会を開き、アメリカのリーダーたちが聖書の信条によって生きることを訴えているのです。

彼は「我々は今アメリカの歴史で最も大きな危機に面している。それは南北戦争、一次、二次世界大戦以上の危機です。それは人間の内面モラルにおける戦いです。もしクリスチャンが今立ち上がらなければ、私たちは手遅れになり大敗に至ります。」と悲痛な訴えを叫んでいます。

 彼は記者の質問に答えて「このツアーは我々の最初の予想『五百人も集まればよい』を超えて、今のところ最低で千五百人、最高で一万人が集まっています。ニューハンプシャー州の集会では、気温マイナス5度C、30マイル/時の寒風が吹きさらす場所で民衆が一時間以上も立ったまま真剣に私のメッセージを聞いてくれました。」と言っています。

 

「私は必ずしもトランプ候補を応援しているのではないが、彼の集会に集まる人は皆、今のアメリカに大きな不満と怒りを持って集まっている人たちであることが明らかです。党派を超えて民衆は立ち上がっているのです。ワシントンは完全に壊されている。政治家は選挙前は何とでも約束するが、選ばれたら何もしない。だから民衆は今回の選挙で怒りに燃え上がり、今回の選挙で何とかしなければ、アメリカの国はこれで終りを迎えると民衆は憂いてこのラリーに集まって来ているのです。彼らはアメリカに残された唯一の望みは神である、もはや神にしか望みはないと感じ始めています。私たちの集会では、集まった民衆皆でアメリカの罪への悔い改めと赦しを請い、私が招きをすると何百の人がキリストにのみ従うと誓い、救われています。そのような人たちに、これから政治に参加することを私は真剣に呼び掛けていて彼らは立ち上がっています。」

 

私は彼がこの声明文を発表する以前の三月頃でしたでしょうか、或る夜、たまたま彼が Fox News 社(共和党よりのクリスチャン保守派のテレビ局)を訪れ、ニュース・キャスターの一人に次のように語ったのを聞いていました。

「私は昨年共和党員を脱会しました。なぜなら、共和党は二年前に、長い間の念願であった上下両院で民主党を押さえて過半数に達したにもかかわらず、クリスチャン保守派が希望する法案を何一つ達成することが出来ない情けない党に成り下がったからです。勿論民主党はそれ以上に悪い。こうなったら、私はどの党にも所属せず、今こそ神に頼るしかない時が来たことを、国民の皆さんに訴えるために今夜訪ねて来ました。」と。

 

 そこで皆さん、このグラハム師以外にも、同じ志で立ち上がったクリスチャンがいることをお知らせしたいと思います。それはリック・ジョイナー師です。

 

私は元来ツイッターとかフェイスブックをしないのですが、家内に勧められ最近リック・ジョイナー師個人のフェイスブックを見るようになりました。知らなかったのですが、彼のフェイスブックを見ている人は何千何万人といるそうです。本当に今の時代は電子情報の時代ですね。下手に本とか集会で話すよりも、僅か数行でもいい、軽便なフェイスブックとかツイッターに書くメッセージの方が遥かに大きく早く世界に伝達し大変な影響力を持つことを知って驚いております。

 

リック・ジョイナー師はほとんど毎日のように、しかも多いときは一日に数回もフェイスブックにメッセージを載せています。私が読み始めたのは彼がトランプ大統領候補を積極的にサポートしている記事が目立つようになってからです。

彼はご存知のようにモーニングスター・ミニストリーという大きなミニストリーを創立し、彼自身が主から豊かに油注がれた使徒であり、又預言者として世界でも有数な「主の御国をこの世にもたらすミニストリー」を築き上げました。彼の著書は数十冊に及び、ビデオ・ライブストリーム等のメデイヤ、DVDとかCD、電子雑誌は、世界中で何百何千万の読者・聴衆を持っていると言われます。ですから、単なる牧師ではなく、むしろ神の御国をこの世に打ち立てるための使徒であると言うべき人です。従って教会活動としてのミニストリー以外に、世界の政治、軍事、文化あらゆる面に関心を持ち、中でもアメリカの政治には昔から深く関わって Oak Initiative というミニストリーを持って政界、クリスチャン議員とか軍人に広く、深く係わり合いながら多大なクリスチャンの影響(御国思想)を与えて来た人です。

 

そのジョイナー師が本日のフェイスブックで次のように書いておりました。

「オバマ大統領は今回のG7の集まりに際して『トランプによって世界のリーダーたちは騒いでいる Rttled 』と言いました。彼はトランプ氏のことを『何を言い出すか、し出すか、全く予想がつかない』という悪い意味で言ったのですが、こと外交政策においてはそのことが最も大きなアドバンテージの一つであるのです。それはちょうど野球のピッチャーが『玉がどこに飛んで来るか皆目わからない』という定評をとる時、そのことが打者に与える影響がどんなにピッチャーにとって有利であるのかと似ています。レーガン大統領は人格者として安定したよい人でしたが、彼の『引き金を引くときは速い』という定評がソビエトとか当時の敵対国との交渉に際しては、より有利な取引の結果を、より速くもたらすことに貢献しました。

現在のアメリカの敵対国は一つとして現在のアメリカのリーダーに対して『ゆらぐ』ことはありません。なぜなら彼らはアメリカのリーダーたちに対し全く敬意を感じていない(畏れ、恐れていない)からです。アメリカの今のリーダーたちはロシヤのプーテインから全く畏れられていないばかりか、三級の国々北朝鮮とかイランからもそう(あなどられているの)です。その点気弱で、他国から敬意を持たれる替わりに、好かれることを望んだカーター大統領も同じでした。今のアメリカのリーダーたちは世界中から力のないナイーブなリーダーシップであると見下げられています。

 

レーガンは世界の国々を騒がせましたが、彼が正式に大統領職に就くと直ぐにアメリカ人の捕虜が釈放され、世界において小さくなっていたアメリカの影響力がたちまち逆転して敬意が払われるようになりました。

今のアメリカは過去になかった程馬鹿にされ辱められるようになった結果、考えられないような悪い条件で条約を結ばされております。(イランとの条約を指す)ですから、今トランプが大統領になる可能性があることで世界に騒がれていることを聞いて私はとても励まされています。」

 

ところで最近そのジョイナー師が、他の五人程の友人と共に、トランプ氏をトランプ・タワーの事務所に訪ねました。トランプ候補はジョイナー師等を暖かく迎え彼らと懇談しました。又、彼の事務所のスタッフからも全員とてもよい印象を受けたとジョイナー師はフェイスブックに書いています。そして、これからも連絡を取り合うことを相互に約束して帰って来たそうです。何を話したのかは書いてありませんでしたが、ジョイナー師があるいは主からのメッセージを伝えた可能性もありますし、それでなくてもトランプ氏はジョイナー師が誰よりも彼をフェイスブック等でサポートしてくれていることを知って感謝の意を表したことは充分に考えられます。下手に莫大な資金をテレビ宣伝に費やすよりも、ジョイナー師は無料で全米の心あるクリスチャンに宣伝してくれているのですからこんな有り難い話しはないと思います。

 

 尚、本日トランプ候補は過半数1237名の投票を獲得したことで、彼が七月の党大会で共和党の指名候補に任命されることはほぼ確実となりました。しかしながら、彼を共和党最終候補として全員が一致賛同するに至っておらず、彼への批判勢力も保守派の人たちの間に根強く残っていますから予断は許しません。アメリカの二大政党による共和国制度が一旦は破壊される可能性もあると思います。

一つ言えることは、トランプ氏は彼の人格に問題があることに間違いはありませんが、私は彼は見掛けより純粋に国を愛する信念と決意をもって行動する、主が主の目的のために用いる可能性を秘めたクリスチャンであると信じます。もし彼はクリスチャンではないと信じる人に申し上げたいことは、たとえクリスチャンにふさわしくない人であっても、主はイスラエルを救うためにペルシャ王クロスを用いたり、主の栄光を表すためにバビロンの王ネブカドネザルを起用したことがあることを忘れてはならないと思います。つまり、今に至った最悪の状態に落ち込んだアメリカを立て直すには一時的にでも神がトランプ氏を用いることは十分あり得るとジョイナー師は考えており、私もトランプ氏が選ばれることに初めから平安があります。どうぞお祈り下さい。(終り)


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