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Walk With God Ministries

29 12月

2014年を振り返る       坂  達 也         2014年12月29日


2014年を振り返る

 

                坂  達 也

 

この2014年を振り返ってみて気が付きますことは、主は私たちを今「世代交代」させるプロセスの最中に置いておられると言うことです。

そのことは、モーセに率いられて荒野を旅したイスラエルの民が、ヨルダンを渡って約束の地に入る前に、指導者のヨシュアとカレブ以外は全員若い世代に交代したことに預言的前例があるからです。主に従ってモーセはイスラエルと言う神の御国を興しましたが、ヨシュアに引き入れられた民のための主のご計画は、約束の地においてその御国を完成させることでした。終末の時代に入った今、私たちは、主の御国の完成のために約束の地で最後の戦いと大収穫のための働きを始めようとしております。

 

そのような時に、私たち家族がニューヨークを引き払うことが決まったのは2014年の年明け早々でした。先ず息子家族が二月初めにサンフランシスコに移住し、後を追って私たちも3月末にカリフォルニア州に引上げて参りました。その後私たちは約二ヶ月の間、日本を訪問したのですが、二年ぶりの日本で最初に気が付いたことは、日本の霊的空気がすっかり変わっていたことです。特に新宿シャローム教会を訪ねた際に主が私たちに見せて下さったのは若い世代のすばらしい胎動でした。それが今全国に広がっていることを見聞きさせていただき、心から興奮をおぼえます。しかしそれと同じくらい感動したことは、主に忠実に仕えて来た古い世代のリーダーたちの多くも、日本各地で主が奮い立たせておられることでした。

 

アメリカに帰った翌日から、私たちはサンフランシスコ市に近いウオールナット・クリークと言う町に住み始めました。それから直ぐ私たちは教会探しを始めたのですが、主は私たちのためにすばらしい教会を用意して下さっておりました。しかもそれが私たちが今まで接したことのないような「若い世代の教会」であったのです。今回はこの私たちの新しい教会を皆様にご紹介させていただきたいと思います。

 

教会を探し始めて約一ヶ月後でしたが、私たちは 近くのEmeryville と言うところにある Living Hope Christian Center (LHCC) と言う教会の礼拝に導かれました。この教会に足を踏み入れてびっくりしたことは、そこが多様な人種が混然と混じり合っているところで、しかも若い人がほとんどの霊的な活気溢れる教会であったことす。

 

この教会のリーダーは38歳になったばかりの黒人系の牧師 Benjamin Israel Robinson さんと、その奥さんで韓国人のSunHee Robinson さんで、彼女は夫とともに主人牧師を努めています。この珍しい組み合わせの牧師夫妻から最初に私が感じたことは、レベルが一段高いとしか言いようのない情熱と油注ぎでした。そして初めて出席した礼拝にはとても濃い主の臨在があり驚いたのです。私にとって今まで見たことのない種類の教会です。そこで「もしかしてこの教会こそは、私たちが長い間求めて来た教会で、主が私たちのために特別に用意された church home ではないか」と言う期待が膨らみました。それ以来私たちはこの教会に通い続けておりますが、その期待は裏切られませんでした。そして三ヶ月後に正式に教会員になりました。

 

私たちはニューヨークからサンフランシスコへの移住が決まった時点で、インターネットによる教会探しを始め、移住後に四つ程の教会を訪ねましたが、これはと言う教会が見つかりません。そこで、最悪の場合は二時間以上ドライブしなければなりませんが、ビル・ジョンソン師の教会に行くことを考えました。しかし、このLHCCに行き当たってからは、ジョンソン師の教会には一度は訪ねたいとは思いますが、所属教会としてそこまで行く必要は全くないと思っております。

 

この教会の礼拝は最初の45分が賛美で、これによって教会中に主の臨在が溢れます。次に、牧師が賛美中に与えられた「知識のことば word of knowledge」を語って、示された人々を前に呼んで、その人への個人的な「主からのことば」が語られます。そして、その人たちの病気の「癒し」が祈られますが、そこで多くの人が癒されます。

その後に牧師のメッセージがあるのですが、ベンジャミン師は「通常牧師はメッセージの準備に聖書と注釈書等を調べることにかなりの時間を費やしますが、私は、一週間の間、主を見上げながら過ごす中で、主が自然に語って下さるのを待ちます。それを最後にまとめて、講壇からは出来るだけ聞いたままを話すようにしています。」と言うように、頭で作らないメッセージであることがよく分かるお話をされます。従って深くてパワフルなメッセージであることが多いのですが、それが終わった後、最後に必要な人々が前に出て来てミニストリータイムとなります。全体としてはほとんど二時間の礼拝ですが、主の臨在と喜びで充たされ、時間の長さを感じさせません。

 

出席者は300名ほどですが、現在借りている場所が100人が限度の小さな場所であるため、礼拝は日曜日に三回行われます。そして分かったことは、今の場所は後一年以内に出なければならないことでした。しかし主から、次の会堂として500人入れる既存の建物を示されたそうです。そこで早速そこを借りる交渉に入ろうとすると、主が借りるのではなく、買いなさいと言われ、値段は四百五十万ドルでした。しかし牧師以下教会員は、その資金は既に与えられたと確信して今祈っている最中です。

 

私はその話を聞いて、この教会なら、私に不足している「生きた信仰」が学べると思いました。そこで最初に牧師夫妻と個人的に会食した際に、簡単に自己紹介した後でそれを伝え、又、私たち年寄りは、これからは皆さんのような教会の後押し役をすることが念願ですと伝えました。それに対して牧師は、私たちのような年配者がこの教会に必要であること、又日本人は他に一人しかいなく、日本に対して皆大きな関心があるので大歓迎でお迎えしますと言われました。

 

この教会がある町は、サンフランシスコ湾の東対岸にあるオークランドとバークレーと言う二つの都市に挟まれていて、どちらにも合併されないで存在する独立した小さな Emeryville と言う名の町です。面積が1平方マイル強、人口1万人余りです。教会は、この町で創立されてから未だ11年しか経っていないのですが、既に六回も場所を転々として大きくなって来ました。

それには別の理由もありました。この地区は元々原住民が住んでいた頃から霊的にのろわれた場所であり、西洋人が入って来た頃には全く廃墟化した無人地区であったそうです。その後二十世紀の始め頃までには交通の便のよい宿場町に発展しましたが、遊郭と歓楽地区で名が知られる程頽廃した街になったと言われます。町の創始者である Emeryville と言う人はこの町には教会は絶対に建てさせないと誓いを立てたそうです。

 

主から示された牧師夫妻は、そのような霊的に不毛な地で開拓伝導を始めようとしたのですが、最初の二年半は霊的打ち破りのために毎日町を祈りの歩行(一日で全部の通りが歩行できる)をするだけに専念したそうです。その後も色々な霊的・肉的な障害を乗り越えて来て、ようやく今は街の人々も歓迎してくれるようになったと言います。

 

次に、この教会の MISSION STATEMENTをご紹介しますと、「 We exist to raise up sons and daughters who burn to see Jesus, reflect His glory, and enlarge His Kingdom.ー私たちの教会は、イエスを見ることに燃えている神の息子・娘を育て上げて、主の栄光を輝かせ、主の御国を広げるために存在する。」と書かれています。

そして、牧師自身が、黒人に見えますが「多くの血が混じった混血」であるのと同じように、MULTIETHNIC ー多民族集合体の教会を目指し、礼拝にはそれにふさわしく黒人、韓国人、白人、メキシコ人、その他の人種が主の御名による一つの家族として一同に会し、喜びに充たされて交じり合う、霊的な CHARISMATIC な教会です。

 

この教会の特徴は、二つの大きなビジョンが与えられていることです。

一つは、サンフランシスコ湾岸周辺の人たちに対する地方教会としてのミニストリーです。それは「主の弟子を育てる教会」でもあります。その一環としてベンジャミン師は既にインターネットを利用した神学校を設立しております。

二つ目は、世界に向けてミショナリーを送る MISSIONAL な教会を目指していることです。既にこの教会では多くの若い主の働き人ーメッセンジャーと癒し手ーが育っております。そして既にインドネシヤ、アフリカ等で、年に一度はクルーセード集会を開き、救いと癒しの成果を上げております。又、日本を訪れることを強く願っております。

 

以上、この教会のビジョンのあらましをご紹介させていただきましたが、これは私たち自身の ミニストリーであるWWGM のビジョンと一致していることを確信しております。

そこで新しい年2015年には、このロビンソン師夫妻とその教会のミニストリーを、私たち夫婦は出来るだけ早く日本の皆様にご紹介したいと願い、目下その時期と方法について主におうかがいしております。どうぞご期待下さい。又、私たちのためにお祈りいただけますようお願い申し上げます。尚、今後ロビンソン師のメッセージを逐次訳してご紹介して参ります。

それでは皆様、どうぞよい新年をお迎え下さい。(終わり)


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