WWGM

Walk With God Ministries

22 11月

2015年を間近に控えて                坂  達 也  2014年11月22日


2015年を間近に控えて

 

                    坂  達 也

 

多くの人が2015年、16年は大きなことが起こることを予測すると共に「打ち破り」が起こることも期待しています。そこで今回は終わったばかりのアメリカの中間選挙が今後のアメリカにどのように影響するかに関して、ジョイナー師の意見を先ずご紹介し、その後で、私自身が2015年に対して感じていることをお分ちさせていただきます。

 

アメリカの中間選挙が終わって

リック・ジョイナー

 

先日行われた2014年のアメリカの中間選挙は、一言で言えば、現職オバマ大統領(民主党)が国民によって、今までに前例がない程大きな叱責 rebuke を受けるという結果で終わりました。大統領自身が認めるように、彼のやって来た政策は、今回の選挙で圧倒的多数の国民によって却下されたことになったのです。

選挙結果としては、共和党が民主党に対して、下院においては歴史上最大の大差を付けて勝利し、上院においても久しぶりに過半数を制しただけでなく、州知事選をはじめとするあらゆるレベルにおいて圧倒的勝利を獲得しました。

 

exit polls(投票所における選挙後の投票者に対して行う意見調査)で明らかになったことは、投票者は二対一の割合で「国が間違った方向に進んでいる」と言い、それに対して多くの人たちが怒りを感じていること、全体の8割以上の人が「アメリカの将来を憂いている」と答えています。国民が今一番関心を持っている問題は次の通りです。

 

  1. economy  経済 (45%)
  2. healthcare オバマ・ケアと呼ばれる悪名高い国民健康保険制度(25%)
  3. illegal immigration 主にメキシコ人の違法入国問題/移民法(14%)
  4. world affairs 世界情勢(13%)

 

そして選挙直後の現在、アメリカは二つの大きな課題に直面しています。

1)過半数を獲得した共和党が、今回国民から示された圧倒的な要望と期待に答えることが出来るか。

2)民主党のオバマ大統領が、共和党がリードする上下院国会に協力するか、或は対立して自分のやり方をあくまで通そうとするのか。

 

前回全く同じような立場に立ったのは民主党のクリントン大統領でした。彼は、過半数をしめる共和党にうまく協調することによって、国家予算の運営において赤字解消に成功し、国の膨大な累積負債をいくらかでも返済をするという最近のアメリカ史上では稀に見る政治的成果を上げました。これが功を奏し、その後しばらく続いたアメリカの繁栄の基礎を作ったのです。もっとも、それに対する国民の評価のほとんどはクリントン大統領が取った形となり、彼の人気が高まりましたが、国民の要望に応えて実質的に貢献したのは共和党のリーダーシップによるものでした。

 

後二年の任期を残すオバマ大統領は、へりくだってクリントンを見習い、共和党に協調して国民の期待に応えるならば、少なくとも彼の人気は現在の最低の状態から回復に向かい、彼の政治力が歴史に残る可能性は十分にあります。しかし私たちはそれを望んで祈るにしても、オバマ大統領が国民の信頼を失った大きな理由の一つは、彼は言葉ではよいことを言い、約束はしても、実行が伴っていないことにあることを、この際十分に認識せねばなりません。

一方、もしオバマ大統領が共和党と敵対し、あくまで自分の政策を通そうとするならば、2016年の大統領選挙を控えた民主党自体が、今回国民から受けた厳責に対して反省しない大統領から距離を置く可能性が十分にあります。事実、今回民主党が大敗した最大の原因は大統領にあると言う非難が、既に民主党内から出て来ております。加えて勢力を強めた共和党が、今まで大統領として相当な権限逸脱(憲法違反も含めて)を強引に重ねて来たオバマ大統領に対して厳しく批判し、一層厳しく追及するでしょう。そうなると、もしオバマが大統領の持つ議会決議への拒否権 veto を行使した場合に、多くの民主党員が共和党に加担して(議案の再審議で2/3以上の票数を取ることによって)大統領の拒否権を無効にするという事態が起こり得ます。

 

民主党は今回、国民から信用失墜の烙印をはっきりと押されましたが、しかし共和党にしても決して大きな信頼を受けているわけではなく、ここでもし国民の期待を裏切るようなことしか出来ないとすれば、今回得たせっかくのチャンスを台無しにする可能性も十分にあります。大勝利したからと言って、ここで安心してはおられません。

 

ここで前述した四つの国民の関心事と要望について触れます。

最大の問題は国の経済に関する国民の憂慮です。政府は、経済の回復に関する一部の指数だけを示して景気はよくなったと強調しますが、多くの国民は政府の言うことを信用せず、アメリカの経済情勢は表面に現れている数字より遥かに悪いと感じています。非常に憂慮すべき経済破綻の大きな地鳴りが今高まっていることを国民はひしひしと感じているのに、政府のリーダーたちは感じていない(あるいは隠している)ーこれが今回の選挙で国民が、政府と大統領に対して下した一番大きな不信任宣告の理由であり、それだけに国民の最大の関心事である訳です。

 

オバマ・ケア  Affordable Care Act (AFC) が、affordable (手頃で支払い可能な値段) ではないことが明らかになって来ました。私たちのモーニング・スターの団体には135人のスタッフがおりますが、政府の言う事を聞いていると、私たちは働いている人数を半分に減らさないとaffordable にはならないことが分かって来ました。多くの中小企業が同じ不満を訴えています。これは現大統領が敢てごり押ししようとしている政策の一つで、もし新しい年の国会で改定案が通らなければ、アメリカ経済の将来に大きな足枷 yoke を加えることになります。

 

違法移民  illegal immigration これは今は三番目にリストされていますが、この問題を早くうまく処理しなければ大変な国家的問題となります。それは国の経済問題に影響するだけでなく、私たちの生活そのものに大きく響いて来ます。これに関連して、メキシコとの国境を越えてテロリストがアメリカにどんどん侵入して来ます。私たちの国境を固く守る(アメリカ入国者を適切に取り締まる)ことは、アメリカが自由国家として存続するかどうかの分かれ目となるーそれほど重大な問題です。

 

外交関係 world affairs  オバマ大統領とクリントン国務長官になってからアメリカとよい関係になった国の名前を挙げて下さい。一つもありません。ロシアとの関係、アラブ諸国との関係(ISISの出現に至る) …….紙面がないのでこれ以上言及しませんが。

 

忍耐への決意

 

小舟の舵をきるのは簡単ですが、大きな航空母艦の向きを変えるには時間が掛かります。アメリカはこの六年間、左に寄り過ぎて来ました。これを正しい方向に舵をとって向け直すのは一朝一夕ではできません。適切な戦略と知恵なくしてただ性急に短期間で方向転換すれば、もっと大きな危険を招く事になりかねません。

結論として言えることは、今回の選挙結果は、アメリカがよい方向に向きを変えて進んでいくモーメンタム(はずみ)を与えたように思われます。しかしそのような時にクリスチャンと保守的な国民は、往々にして安心し過ぎて又寝てしまいます。これから必要なことは、更によいモーメンタムをつけることです。

ヨシュアが最初の敗北を経験した時に必要であった忍耐と知恵が今のアメリカには必要なのです。

ヨシュアが率いるイスラエルの民は、エリコでの戦いで驚くべき勝利を得ましたが、その後で小さな町アイ Ai に対して思いがけない敗北を喫しました。これは驚くべき事実で、私たちに大きな教訓を残してくれました。この選挙は大きな勝利でした。しかしアメリカを元来のコースに戻すためには、未だ始まったばかりの最初の一歩に過ぎません。今は気をゆるしたり、慢心・傲慢になる時ではありません。(以上でジョイナー師のメッセージは終わります)

 

さて、これから私自身のコメントを加えさせていただきますと、現時点のアメリカは、株式市場だけを見れば一見大変なブームで、ドル相場も予想外に高騰していますから、近い将来も含めアメリカの景気は非常によいように見えます。しかし、その表面下で実際の一般消費者の感覚は全く別です。アメリカ国民は今、国の内外に対する政府の対応に深刻な不安感を持ち、それが今回の選挙でオバマ大統領とその政府に対する予想以上に厳しい評価として爆発し表面化したと言えます。

アメリカに未曾有の経済恐慌が迫って来ている、と言う予測が最近出回り、かなりの人たちがそのような記事とか報道を見聞きしていることに気がつきました。その代表的な例として、今年のNYタイムズのベストセラーになったJames Rickards著のThe Death of Moneyが挙げられますが、その他二、三の経済・金融・株式市場の専門家たちによって書かれたものが、新聞、経済誌等で取り沙汰されています。問題にされているのは、既に数年前から懸念されて来たアメリカにとって既に返済不可能な膨大な財政赤字とか、フェデラル・リザーブが印刷して来た1兆ドル以上のドル紙幣の氾濫がドルの暴落を呼び、世界経済が混乱に陥ると言うものです。一方で、ドルの暴落は起こらないという専門家のはっきりした意見もあって、何も起きずに現行のまま続行するかもしれません。

 

しかし、ここで考慮すべきことは、リック・ジョイナー師がこの夏ビジョンで見たことです。それはメキシコとの国境を超えてテキサス州にISISが侵入し暴挙に出るというものでした。それに加えて、彼は「アメリカに軍隊による戒厳令が布かれる時が来る」という預言も以前しています。又、ヘンリー•グルーバー師による預言には、ロシアの潜水艦からアメリカの東部海岸の主要都市に(核)爆弾が打ち込まれるというものもあります。

 

世界情勢に一大事が起こるという点で考慮しなければならないもう一つの深刻な可能性があります。これについては私がこの数ヶ月間どうしても頭から離れないことなのですが、それは皆様よくご存知の2014年と15年の「過越の祭り」と「仮庵の祭り」の日に4回続けて起こる皆既月食 blood moon の意味についてです。

過去においてこれと同じことが起こった年に何が起こったかと言えば、1967年にイスラエル軍隊がエルサレムを奪還しており、その前の1948年にはイスラエルの国が改めて独立しました。となれば、この2014年の仮庵の祭りから2015年の仮庵の祭りまでの一年間に何かイスラエルに大変事が起きると言うことが十分に考えられます。

私の思いに来たことは、エルサレムにおいて第三神殿の建設が開始されることです。これはイスラエルにとっては1948年、67年に起こったことに続いて、それに匹敵する大事件となるでしょうし、第三神殿が建たなければ、世の終わりが来ないことを考えれば、今神殿が建てられることは決しておかしくありません。

しかし、そうなると大変な争いが起こることを覚悟しなければなりません。現在アラブの聖地として Al-Aksa Mosque 寺院が建っているテンプル・マウント Temple Mount 付近で最近新たな争いが起こっていますが、ここにユダヤの神殿が建設されるとなれば、それが引き金となってアラブ/イスラエル間で未だかってないスケールの大戦争に発展する可能性は充分以上にあります。イスラエルを囲むアラブ諸国が一斉に ISISのようにイスラエルに侵略して来るかもしれません。

その結果、世界は前の二度の戦争(48年、67年)の時以上に大きな神の奇跡(イスラエルの大勝利)を見ることになるのではないでしょうか。但し、これが世の終わりの大戦争につながるとは思えません。神殿が建つのには2、3年は掛かると思うからです。(既に色々な資材が用意されていると聞きますが)と言うことは、たとえイスラエルに大きな戦争が起るにしても、その後に又、小康を保つ時期が来ると考えられます。

もしイスラエルに大きな戦争が起これば、必然的に世界中が戦争に巻き込まれるでしょう。そうなった時に、先程挙げたアメリカの経済破綻がむき出しにされ、それが世界経済を揺るがし、苦境に陥ったアメリカにおいてジョイナー師やグルーバー師の預言が実現するような事態に発展する可能性が出て来ます。そして世界情勢は増々緊迫し、終末の聖書預言で未だ成就されていないものが次々に起こる事態に移行して行くと考えられます。

 

私はこのような、下手をすれば必要以上にセンセーションを煽るようなメッセージを今まで努めて書かないようにして参りました。しかし、今回ジョイナー師のメッセージを紹介しなければならないと考えたのは、アメリカの現状そのものが2015年以降の終末の気配を十分に見せていること、それにイスラエルに戦争が起こることを強く感じていることをお伝えしたかったからです。

従って2015年は、今まで長く続いた「いつも通り」の「平和な時代」にいよいよ終止符を打つ年となるような気がします。しかしながら、その一方で最後の世界的大リバイバルがこれからいよいよ本格的に起こる気配も整って来ました。

 

主は既に立ち上がっておられます。と言うことは、私たちクリスチャンも主にあって万端整った霊的武具と装備に身を固め、最後の総攻撃とも言うべきリバイバルへの戦線に参加する時が来ました。

最後となりましたが、2016年にはアメリカ大統領選挙が来ます。その時にどちらの党から出てもよいのですが、若い世代のパッションのあるクリスチャンの大統領が選出されることを心から願っております。そのことを含めアメリカのためにぜひお祈りください。(終わり)


Post a Comment