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Walk With God Ministries

23 10月

モーニングスター・ハーベスト・コンファレンスに於けるリック・ジョイナー師のメッセージの要約 2012年10月23日


モーニングスター・ハーベスト・コンファレンスに於ける

リック・ジョイナー師のメッセージの要約

 

例年秋に行なわれるこのハーベスト・コンファレンスは、モーニングスター・ミニストリー(以下略してMSM)の中で最も重要なミニストリーの一つと言えますが、今年は特別の意味を持つ記念すべきコンファレンスとなりました。

1987年にリック・ジョイナー師は、主から受けたビジョンを著書にした「ハーベスト」を発表しましたが、これは終末のリバイバルに関する大変重要な預言の本です。リバイバルを語る者にとって、この本は必読の書であると申し上げてはばかりません。その本が出版されてから今年で25年になりますので、師はその後に受けた重要な新しいビジョン等を書き加えて、今回のコンフェレンスに際して「25周年記念」としての改訂版が出版されました。

 

そして、今回のコンファレンスの初日(10月4日)朝の開会にあたって、リック・ジョイナー師は大会のキー・ノート・スピーチとして約100分という長いメッセージを熱烈に語られました。テーマは「これからの終末に何が起こるか」そして「クリスチャンがそれにどのように備えられねばならないか」という二点に焦点を当てた画期的なメッセージでした。以降、インターネットで同時中継されたメッセージの速記メモから要点をまとめてご報告させていただきます。(坂 達也)

 

 

主から受けた二つのビジョン/夢と、その前に経験したそれぞれ7年の荒野の試練

 

師は最初にこの本を書くに至った経緯を次のように説明します。「私がこの本を書く前の7年間は、主からほとんど何も預言的啓示がない主の沈黙の時期(預言的荒野)を過ごしました。私は、主は最早一生私に何も語られないかとすら思いました。しかしその7年が終わったその日に、主は過去7年分を一度にまとめて語られたかのように、二日半にわたって、パノラマのような、めざましい(預言的な)幻を私に見せて下さいました。それを私は6ページほどの手紙に書いて、約二百人の親しい人たちに送ったのですが、それからの30日間に、その内容がその人たちによって世界中に伝えられ、一気に世界に広まったと多くの人が言います。それは未だインターネットのない時代でした。」その後に、MSMから「ハーベスト」が出版されました。

 

処でその「預言的沈黙の7年間」に関してリック師は「私は全然それで悩むことはありませんでした。この期間は主を求め、根を深く掘り下げて学び、主をよりよく知るために(主が与えて下さった)とても大切な時となった。」と言います。主を真剣に求める人は誰しも、荒野を歩む経験をさせられます。それはその人の霊的成熟にとって欠くべからざる貴重な機会であり、主に用いられるための準備の時でもあります。リック師は「荒野の経験」の大切さをこのように語りました。

 

預言を受けたのは1987年、そして二年後ぐらいから始まった世界的なリバイバルは、それから25年経ちましたが、この間「ハーベスト」に書かれていることの2/3から3/4は既に成就し、残りの部分は今成就しつつあると師は言います。そして「このところ二度目の7年間の預言的荒野の期間に入っていたのですが、実は昨夜預言的夢を受けたので、この預言のない二回目の7年の期間は終わった。」と宣言されました。

師はこう語ります。「主は『最初の7年の後にあなたにハーベスト(収穫)のビジョンを見せたが、今回の7年間が終った後に、あなた自身がハーベストそのものを実際に見るようになる。そのしるしを2012年に見る。』と言われたのです。従って私たちは、今までに起ったことのない、又これからも起らないほどの歴史上最大のリバイバルの時にいよいよこれから入ろうとしているのです。私は主に大変励まされました。」

 

「ハーベスト」には大きなリバイバルの波が二度やって来ることが書かれています。リック師は言います。「最初の大波は既にやって来ました。それが始まってから(1989年頃)の16年間に救われた人数は、1世紀最初のペンテコストの時からこの第一の大波が始まるまでの間に救われた人の数を上回る。この間ピーク時には1日平均475,000人が救われました。その多くの救いの業はアメリカとか西部ヨーロッパではなく、主に中南米、アジア、アフリカと東ヨーロッパで起りました。しかしその後少しスローな時に入り、この期間は一日275,000人程度でした。それでもクリスチャニテイーは世界でどの宗教よりも救われる人数の伸び率が一番早いのです。

そして次に来る津波のような大波、それは第一の波よりはるかに大きいのですが、それが来る時は、アメリカと西ヨーロッパを含む全世界にそのリバイバルの最後の大波が押し寄せます。

言ってみれば、第一の波ではこの第二の大波のためのハーベスターとなる人たちが救われ、第二の大波に向かって準備される時期となります。それは丁度津波が来る前兆は海の水が引き始めるのに似ています。その時は潮の引いた海の地に留まるのではなく、高いところに避難しなければならないように、今私たちは高台で時を過ごす時に入っているのです。なぜかと言えば、クリスチャンは第二の大波を迎え受ける準備が出来てないからです。

私たちは既に天のキリストの傍に座しているはずです。しかしほとんどのクリスチャンは、そのことを教義doctrine(頭の知識)としては信じていても、実際に信仰でそのように生きてはいません。真にキリストと共に行動する経験的な信仰の準備が出来ていなければ、津波が来ても大波に流されてしまうだけです。今こそクリスチャンは高いところに退いて、主とのより深い交わりを通して、霊的成長を果たす時です。」と強調されました。

 

 

二つの預言的な夢

 

 主は夢の中でリック師に、最後の時代にはヨハネ14:12「・・・わたしを信じる者は、わたしの行なうわざを行ない、またそれよりもさらに大きなわざを行ないます。・・・」と言われたことが文字通り実現すると語られました。

 師は、それに関する最初の夢を1990年にオーストラリヤのパースで見ました。主は夢の中で「ペテロは水の上を歩いたのではない。わたしの言葉の上を歩いたのである。わたしの言葉には水よりも大きな実質(硬さ)がある。わたしはペテロに『来なさい』と命令し、ペテロはわたしの言葉に従って歩いた。」と言われました。そして、主はリック師を叱責して「あなたは人に、あなたたちは山に命令して少しずつシャベルで土を動かして山を移すこともできる、と教えたが、それは間違いである。最後の時代には多くの人が言葉で命令して、聖書に書かれているように山を文字通り海まで動かす時が来る。それは、わたしの言葉が真実であることをあなたたちが実証するためである。」と言われたそうです。

 

更にリック師は、今年の7月にもう一つの夢を主から与えられました。その中で主は「この世のすべての自然法則を超越出来る権威と、すべての病を癒す権威をあなたに与えるので、そのような王国の権威と力によって真の神の国の福音を説きなさい」と言われたそうです。

リック師は語ります。「福音は世界中で説かねばなりません。しかし使徒たちが説いた1世紀以来、真の福音は語られて来なかったというのが私の意見です。救いの福音ですら、本来の純粋さがなく混ぜものになっています。『キリストが私たちを罪から救ってくれる』という本来の福音ではなく、今の時代は『キリストが私たちを人生の問題、トラブルから救い出してくれる』というようにイージーゴーイングに曲解して説きます。本当は『キリストは私たちにトラブルを与えに来られた』のです。ある(正直な)説教者は『キリストの元に来なさい。キリストはあなたの人生を難破させるでしょう。』と言いましたが、この厳しい言葉の方が、現在の多くの説教者たちがしている、人の耳をくすぐるような堕落した説教より余程真実をついていると思います。パウロがテモテの手紙で厳しく言うように、終末の時代のクリスチャン・メッセージは堕落し人をまどわすものとなり、それが平然と通るような世代と成りつつあります。今の多くのクリスチャンは、主イエスとかパウロが語る厳しい福音の説教とか、ネガティブなメッセージを聞けなくなっています。それは新約聖書を明らかに否定するものです。まさに私が何度も引用するイザヤ書60の最初に書かれているような『やみが地をおおう』状態になっています。主は終末の時代にはほとんどの人(クリスチャンを含め)の愛が冷たくなると言われ、その理由は不法がはびこるからであると言われました。(マタイ24:12)その不法の中には、クリスチャンが勝手に自分たちの教義が正しいとして都合の良い人間的な教義を作り出すことも含まれます。既に多くの人の愛が冷えています。多くの人は真に神をワーシップする替わりに、自分のワーシップをワーシップし、自分のミニストリーをワーシップしています。

 

パウロは神のいつくしみときびしさを常に一緒に見なければならないと説きますが、私たちはそうは見ないで、いつくしみだけか、きびしさだけを見てしまいます。私たちはもっと成長、成熟し、常に主と歩み、主にとどまる必要があります。主は私たちの親しい父であり、私たちすべてを愛しておられ、誰一人として敵はいません。私たちは肉に対して戦っているのではありません。主はすべての人が束縛から解放されることを望んでおられます。多くの人が一時は惑わされて堕ちても、そこから回復する人が多いのですから、私は誰一人としてその人の救いを諦めません。

 

クリスチャンはパワーを求めますが、神はむしろ私たちがどれだけの実を実らせるかに注目します。あなたは偉大な奇跡を起こすかもしれませんが、一方でひどい惑わしと堕落の中にいることも出来るのです。その証拠にイエスは「『主よ、主よ、あなたの名によって預言をし、・・・悪霊を追い出し、・・・奇跡をたくさん行なったではありませんか。』しかし、その時わたしは彼らに・・・『わたしはあなたがたを全然知らない。不法をなす者ども。わたしから離れて行け。』」(マタイ7:22-23)と言われました。

とは言っても確かに私たちはパワーが必要です。しかしその大きな奇跡が起こす、より大きな力が間も無くやって来ます。私たちの神は偉大で無限の力を持っておられる神です。昔の偉大な預言者たちが行なった奇跡、例えば紅海が開くような奇跡を私たちも出来るのです。いや、それ以上の奇跡を行なうようになると主は言われます。私たち天に国籍を持つ者、霊の領域に住む者にとって、そのような奇跡を行なうのがノーマルで標準的クリスチャンであることを忘れてはなりません。なぜなら私たちはより優れた契約を持っているからです。(2コリント3:6-18を参照下さい。)

 

そして、主は終りの日に私たちすべての人に主の霊を注ぐと言われます。(使徒2:17-21)ここで注意していただきたいことは『すべての人』とは、真に主のからだとなったクリスチャンを指していることです。この人たちは主のしもべであると18節に書かれていますから、明らかに主に最も忠実に仕える人たちばかりです。そのような人たちに主が霊を注ぐのですから、みな預言とか幻、夢を見るのは当然です。終りの時においては、それはノーマルな形のクリスチャニティーを表しているに過ぎないと言えます。それに誤解しないでいただきたいのは、ここに書かれているような夢、幻とかの預言は、クリスチャンなら誰にでも自動的に与えられるものではないと言うことです。パウロが言うように、熱心に賜物を求める人に与えられるのです。私は主から特別に大きな預言を与えられるようになりましたが、そうなる前に25年間、熱心にそれを求め続け、その結果として与えられたのです。本当に神を信じ崇めるなら、私たちは心から主に飢え渇き、熱心に主の御ことばを聞くことを求めるはずです。今そうでない人がおられるなら、今からでも遅くありません。熱心に主を求め、欲しい賜物を執拗に願ってください。勿論誰でも25年掛かると言っているのではありません。いずれにせよ終りの時は預言が増えるでしょう。それが終末のしるしであることは確かです。

 

又、そのような人は、約束の賜物を受け取る前に試練の荒野を通されます。しかし、その荒野であなたは最も大きな楽しさが味わえるのです。荒野では神の幕屋が建てられ、民の真ん中に主が一緒に住まわれるからです。そこでこそ主をよく知ることが出来ます。主からすべての必要なものをいただくこととか、主の道を学びます。主が与える荒野を歩むという試練の時を無駄にしないで下さい。そして最後の時は天にしるしが現れ、太陽が暗くなり、月が血に変わるような激しいことが起り、その中を通って主の名を呼び叫ぶ者が救われ、主の大いなる輝きの日が来ます。(使徒2:20)ハーベスト・収穫の時とは、よい実と悪い実―良い麦と毒麦、のどちらもフルに成熟し、そのすべてが刈り取られる、光と闇の究極的な決戦の時です。真実だけが勝利を得、私たちは敗北の状態で終わるのではありません。」

 

以上を語った後に、リック師はボブ・ジョーンズ師が見たベーブルース・キャンデイーの預言に触れます。これに就いて詳しくは先週の私たちの報告をご覧下さい。ここでリック師は、これからの終末に向かって、このMSMからも使徒のチームが世界に派遣され、彼らによってヨハネ14:12の「・・・わたしを信じる者は、わたしの行なうわざを行ない、またそれよりもさらに大きなわざを行ないます。」が実現することを信じていると言っておりました。

 

 

今、史上最大の津波のようなリバイバルがやって来ようとしている

 

リック師はここで津波のことに触れます。津波は海洋の沖にいれば、それが通ってもほとんど何も感じられないが、陸に接近する時に巨大な波となって押し寄せること。そして既に最大のリバイバルの津波は、今静かに海の中を時速800キロの速さで走り、陸に近づいていると説明しました。しかし、その兆候は顕れていること、その一つの例として昨年アメリカのプロフットボールで最大の話題をさらったティム・テボーのことに触れました。彼はクウォーター・バックですが、何かにつけて賛美すべきことが起こると、片膝ついて天に神を仰ぎ称えました。彼は目の下にヨハネ3:16を書きたいと願い出ましたが、NFL連盟はそれを許可しませんでした。そこで主は、プレイ・オフで彼が投げた距離の合計が316フィートにしたり、その他あまりにも多くのことで316の数字が彼によって示されたので、多くの知らない人がヨハネ3:16とは何のことなのかといぶかったのです。そしてプレイ・オフの試合が終わった後の三日間で、何と、グーグル・サーチに七千万回、「ヨハネ3:16とは何か」がヒットされたそうです。これは確認された事実ですが、7千万人の人が僅か三日間の間にヨハネの3:16の意味を知ったのです。リック師はこれこそ前代未聞、史上最大の福音宣教の業であると、それをされた主を褒め称えました。師は、これこそ静かにすばやく行なわれたリバイバルの津波の業の一つであると言います。そして師は会場に向かって「皆さん、用意してください。いよいよやって来ます。」と呼びかけました。(続く)


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