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Walk With God Ministries

20 7月

戦争に入った国     ルーベン・ドロン      7月20日


戦争に入った国                                                               ルーベン・ドロン


 中東の紛争が日ごとに激しくなり、イスラエルにいる私の元には多くの友人やとりなし手から電話がかかってきて、「どのように祈ればよいのでしょうか?聖書で『栄光に輝く地』と呼ばれているイスラエスで今、何が起こっているのですか? ご家族はどうされていますか?」と尋ねられます。皆様が心にかけてくださり、神のイスラエルに対するご計画を信じて祈っていてくださることを心から感謝いたします。

 私は今年の2月に「戦争に備えよ」という記事を書きましたが、そのときに皆様の中には、私が中東での戦争は避けられないと言ったことに対して、言い過ぎではないかと思われた方もあったようです。 「私達はみな結局は平和を望んでいて、お互い仲良く暮らしたいと思はない人はいない。」と思われたのでしょう。 確かに私たちは平和を愛する者ですが、もし、あなたがイスラエルのように乱暴者にかこまれて住んでいるとしたら、どうしますか?

 地上では様々な事態が起こりはじめ、霊的にも嵐がくることが予知されたので、戦争が勃発することが明らかになった2月の時点で、それをとりなし手たちに知らせたのですが、 悲しいことに、私たちイスラエスと世界が困惑している目の前で、預言の言葉が考えていたよりも早く、現実のものになってしまいました。

ガザ地区と最近起こった誘拐事件

 これまでの15日間、イスラエル軍はガザ地方に攻め込んでいますが、そこはほんの数ヶ月前に一万人くらいのイスラエス市民が強制的に立ち退いたところです。なお安全の面で問題を残していますが、このガザ地方は、パレスチナの人たちが「イスラエルからの妨害」なしに生活ができるようにと、イスラエル側が一か八かの賭けを覚悟で、パレスチナに引き渡したところです。 このイスラエルの譲歩は、過去にそこを統治していたオットーマン帝国、英国、エジプト、そして一番最後のヨルダン人もしなかったことであり、前代未聞の行動でした。

 しかし、この試みは、パレスチナがハマスというテロ組織を政府として選んだことにより、たちまち崩壊してしまいました。パレスチナの建国に対する考えは、イスラエスが撤退してからわずか数日のうちに、カサム短距離ロケットを国境の向こうのイスラエルの町に発射するということでよくあらわされています。 一年足らずのうちに、合計1000以上のロケットがイスラエル市民にむけて発射されていて、それに対してイスラエルは軍事的な報復は何もしませんでした。 イスラエルの軍隊は、政治家が必死になって軍事的解決以外の出来る限りの和平交渉をまず試みていた間、実力行使に入るのを引き止められていたのです。
 しかし、2週間前にイスラエルの国境警備員がガザのテロ・グループによって誘拐されるという事件をもって、その抑制期間は終わりをつげ、イスラエルの激しい軍事行動がはじまりました。この局面は今や、レバノンのイスラエルの北部にまで広がり、イスラエル兵士が2人、へズボラのテロリストによって誘拐されました。へズボラというのは、アルカイダの中東の「いとこ」のようなグループで、イスラムのテロ組織であり、レバノン政府から何の束縛も受けずに南レバノンを事実上支配し、シリヤとイランから資金援助を受けています。
この記事を書いている今も、広い範囲へのイスラエル軍による空爆が、ガザとレバノンの重要な施設やテロ組織にむけて行われています。また、同時に陸軍も誘拐された兵士たちを助け出すために敵地に入り込んでいます。 シリヤとイランの黒い影がこの事態の背後にあることは誰の目にも明らかであり、耳があるならば、戦争を告げるドラムの響きが激しくなってきているのを誰でも聞くことができると思います

戦争になる

 私たちはイスラエルに、家族や友人、又、多くのかかわりがあります。 そして、この不可避な戦争をどうにかして避けられないだろうか、抑制できないだろうか、最小限にとどめられないだろうか、と祈ります。私たちも皆さんと同じで戦争を好む者では決してありません。しかしながら、戦争はそこまで来ているのですから、それに対処し備えをしないのは愚か者だけです。遅かれ早かれ、サタンが大胆になるときに、敵からの攻撃がはじまるのです。その時には、たとえ平和を愛する国家であっても、武器をとって国を脅かす悪に打ち勝つために断固として戦わねばならなくなるでしょう。 人類の歴史を通じて、それが自由を愛する人々に課せられてきたことなのです。

 最近、一つの力強い預言の言葉が発表されて、多くの人に知らされましたが、それは主イエスの教会は戦う民であるということを言っています。 その言葉は真実です。なぜならばそれは、私たちの霊的遺産と現在のますます暗くなっていく世界の状況を踏まえて語っているからです。

 イスラエルの国家は常に「霊的なイスラエル」―教会―と平行して動いており、教会と同じ真理を、肉の形で証言するものであることを、私たちは認識せねばなりません。 ですから、イスラエルが紛争に巻き込まれている今、時を同じくして、信頼できる預言者たちが、主の名で呼ばれる人々の中に勇気、訓練、犠牲を語っていることは、少しも驚くべきことではないのです。
今夜、私は、子供たちや、イスラエルにいる家族と電話で話しました。「日の下には新しいものは一つもない。」と私は彼らに言いました。

 イスラエルは、今までも常に紛争の中にありました。私たちが約束の地にいることは、まわりから常に憎まれ妨害されました。国境ではいつも小ぜり合い、衝突、軍事的紛争がありました。 イスラエルは神の契約の民であるための(まだ目に覆いがかけられてはいますが)高い代価を払いつづけているのです。

 実際、最近の比較的穏やかな数年は、人々に思い違いをさせてしまったかもしれません。和平交渉は茶番劇であり、合意は不誠実であり、交渉相手は偽りを言い、イスラムの大部分の人の心は変わっていないのですから。 「平和の君」が統治される終わりのときまで中東に平和は来ないでしょうし、従って、世界にも平和は来ないでしょう。
ですから、善良な国家は、時には戦いに備え、悪が押し寄せてくるのを防御し、地上での主の救いの業が続いていくための時間とスペースを勝ち取ってゆかねばなりません。 イスラエルの軍隊で戦ってきた家族の中に生まれ、自分も 兵士であった私は、子供たちにこういうのです。「我々はいつも戦わねばならなかった、そしていつも勝利してきた。」と。

 平静でいなさい。神はすべてのことを起こる前からご存知であり、今回の危機で気をもんでおられるということもありません。 今の艱難や、いのちを失う人が多数いること、また暗雲が立ち込めるような状況を見ると、たしかに気が重くなりますが、神は戦いに長けた方です。 神は主の名を呼び求める者のそば近くに常にいてくださいます。

主の御心がなされますように、御国がきますようにと祈ってください。 主の導かれるままに祈ってください。(終わり)


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