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Walk With God Ministries

24 8月

フラ・ダンス        坂 柚実子      8月24日



フラ・ダンス

  最近は日本でもずいぶんとフラ・ダンスをする人が増えてきているようですね。日本語の「ふらふらになる」というのは、このフラからきているのかと思いましたが、そうではないそうです。(笑)

 先週はケイキ(子供)フラダンス・コンテストがあってテレビで中継していました。小さいときからずいぶんと厳しい訓練を受けないとフラ・ダンスの名手にはなれません。一番小さい子は5歳くらいでしょうか、巧みに踊る姿は本当にかわいく微笑ましいものです。

 ソロもありますが、多くはグループで踊るので、同じ衣装、髪飾りをつけて同じ動きをします。フラ・ダンスの特徴はみんなが微笑みながら踊ることにあると思います。バレーとか日本舞踊はニコリともしないで真剣な顔で踊ることが多いように思われますが、フラ・ダンスはいつも微笑みながら踊るのです。それも踊りのうち、というか、きっと先生から「もっとにっこり笑って!」とか「微笑んで!」とか言われているのだと私は想像しています。踊りの歌は、みんなハワイ語なので意味が分かりませんが、のんびりした感じのものが多いです。

 いろんな人のことを思い浮かべるとき、その人の悲しい顔や困ったような顔を思いだす人もありますが、大抵はその人の微笑んでいる顔を思い浮かべるような気がするのですが、いかがでしょうか。笑い顔が一番美しいからかもしれません。私の知人で「ブスはブスッとしていうからブスなんだ。」と小さいときから父親にしつけられ、それ故か、いつも素敵な笑顔で暮らしている美人がいます。

 「私顔施 わがんせ」という仏教の言葉があるそうです。笑顔を施す、ということでしょうか。グルーバー師は天国でクリスチャンがいただく白い衣には「聖徒たちの正しい行い(黙示録19:8)」が織り込まれていて、その中には「悲しんでいる人にむかってにっこりと微笑む」という行為もよい行いの一つとしてしっかり織り込まれているのを師が霊で天国に行ったときに見た、と言われます。師は本当に道ですれ違う人にも微笑みかけられます。たとえ自分の心に悩みがあるときにも、また身体に痛みがあるときにも、自分の前にいる人のために微笑む、というのは犠牲的な愛です。確かにグルーバー師はひどい頭痛のときにも笑顔を絶やさない方です。

 朝日新聞の天声人語に東海道新幹線の車内販売の東京オフィスの400人の中で一番の成績を上げた22歳の徳渕真利子さんのことが書かれていました。日本でよく新幹線の乗る私は、とても興味をひかれました。「車内販売は売り手が誰であれ、お弁当とか飲み物とか必要な人が買うだろう。」と私は思っていましたが、違うようです。天候によっても売れる品物が違うので、最初回って売れたものを調べて、次回からはそれを客の目につくところに配置するとかという細かい努力と、あとは笑顔を絶やさずゆっくり客の目を見ながら何度も回るのだそうです。本当に感心しますね。確かに笑顔を向けられたら、安心してゆっくり選んで買えるような気がします。

 ずっと前、教会でそれぞれの妻に望むこと、夫に望むことを書かされたことがあって、誰かの答えが「いつも微笑んでいて欲しい。」というのでした。人生色々ある中でいつも微笑んでいるのはちょっと難しいかもしれませんね。以前、息子がまだ小さかったときですが、キッチンで働いていた私に「お母さん、どうして悲しい顔しているの?」と聞かれたことがあります。別に悲しいことがあったわけでもなく、「普通の顔」をしていると思っていたのでちょっと驚きました。あまり料理が得意でない私はキッチンではどうしても悲しい顔になってしまうのかもしれません。(笑)

 フラ・ダンスは難しいですが、せめてその微笑みだけは見習いたいものです。いつも喜んでいなさい、とありますものね。(終わり)


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