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13 1月

ナタニヤフ元イスラエル首相との電話対談 ジョエル・ローゼンバーグ  1月13日


ベンジャミン・ナタニヤフ元イスラエル首相との電話対談

ジョエル・ローゼンバーグ

イスラエルのエルサレムで1月12日、25分間の電話対談に加わりましたので、その時のナタニヤフ元首相の発言を下記のようにまとめてお伝えします。

元首相は「イスラエルは今順当な戦争をしているが、ハマスはイスラエル国家を抹殺しようと言う不法な目標をかかげ、それをイスラエルの無実の市民に向けてロケット弾を打ち続けるという不法なやり方で達成しようとしている。」

「私たちのハマスとの戦いは後ろにイランがいるテロリストととの戦いである。彼らはここ数年イラク、アフガニスタン、レバノン(ヘザボラによる)、ニューヨーク、ワシントン、その他世界中で、手段を選ばない残虐なテロ行為をして来たミリタント・イスラム過激派であり、今私たちイスラエルはそのテロリストの矢面に立たされている。イランは二つの前線(ガザとレバノン)の一つで既にへザボラを使って勝利したと言えないか。イスラエルはそのようなイランがガザに陣取るのを決して許してはおけない。長期的な目標は、イランの脅威を手遅れにならない前に食い止めることにあり、短期的にはガザでのロッケット砲弾からの脅威をなくすることである。」 

私(ローゼンバーグ)の「ユダヤ系人、あるいはエバンジェリカル・クリスチャンとして今起こっている戦争で私たちがどのようにイスラエルを助けることが出来るのか」という質問に対して、ナタニヤフ元首相は次のように答えました。
「イスラエルに好意を持つ友人たちが出来る今最も重要なことは、真実が何であるかを世界に語って欲しいことである。イスラエルに対して「うそのキャンペーン」が世界中で張られている。その中には、「今回のガザ戦争はイスラエルが仕掛けた。」(本当はそうではない)「イスラエルはパレスチナの無実の市民を狙って打ち、負傷者、苦しむ市民への救援物資を入れないようにしている。」等。(それは事実ではない)本当の事実がどうであるかをこの際世界に向かってはっきり言って欲しい。」

「ハマスはこの8年間イスラエルに向かってロケット弾を打ち続けている。想像できますか。私たちはそれに何の反撃もして来ていない。それが8年間も。もしメキシコがアメリカのサンデイエゴに向かってロケット弾を打ち込んで来るとしたら、アメリカは8年間そのままなされるままに何もしないでいるでしょうか。いや8ヶ月も待つでしょうか。彼らは恐らく8分と待たずに反撃するでしょう。
ハマスはモスク、病院、小学校、大学のキャンパスからロケット弾を打ち上げている。それはイスラエルの反撃に対して無実の市民を隠れ蓑に使っているというのが事実だ。私たちは一般市民に向かって発砲しているのではない。しかし不幸にして市民が犠牲となって死傷者を出したことを本当に遺憾に思う。もし皆さんがイスラエルの友であるなら世界に向かって真実を声高くはっきりと語ってください。」

その後で、アラブ側とイスラエルの和平交渉についての意見を聞かれたナタニヤーフ元首相は「今すぐ最終的な合意に達すると考えるのはリアリスッテイックではない。私たちは2005年に当時エリヤル・シャロン首相の時、ガザ地区をただでパレスチナ人に手渡してしまった。私はその時の内閣の一員であったがそれを機にその職を辞任した。そのような過去の間違いを二度と繰り返すべきではない。イスラエルが今後、これ以上パレスチナ側に領地を手渡すようなことを国際会議で迫られるなら、その前にイスラエルは次の四つの政策・戦術を追い求めるべきだ。
1.イスラム過激派とは断固として戦う
2.イスラム穏健派を強化する
3.イスラエルの総ての国境の安全保障を再確立する
4.ウエスト・バンクとガザ地区のパレスチナ人住民のための経済開発を急ぐ。」

「ハマスが今抵抗を続けているのは就任間近なオバマ新大統領に期待をかけているからであると思うか」という質問に対して、「私はつい最近オバマ氏がロケット弾の被害を蒙っている南イスラエルのSderot地区を訪ねたことを憶えている。その際に、オバマ氏が『もし私の二人の娘が住んでいる家にテロリストによるロケットが打ち込まれたら、私は私の出来る限りの力でそれをストップさせるであろう。』という意味の発言をした。ですから、私はアメリカは、どこであろうとテロ行為を阻止する意思は十分に持っていると考えている。」と答えています。

「イスラエルにとって最も大きな脅威はハマスでもヘズボラでもない、それは核兵器を持つイスラム過激派テロリストたち、あるいはその国家であり、イランが大量破壊兵器を持つようになることは悪夢のシナリオである。彼らはすぐさまパキスタンを支配するに違いない。」

続いてナタニヤフ氏が2月10日の首相選挙で勝てば「具体的なイラン危機への対策は」と言う質問に対して、直接は答えませんでしたが、「今、時間は逼迫している。西側は手遅れになる前に断固とした処置に出なければならない」と言う意味のことを強くほのめかしました。

 最後にナタニヤフ氏に質問できなかったことが残念でしたが、現況のイスラエルのガザ地区への進攻においてオルマート首相がこれからどう言う手段に出るかについて、私なりの考えを述べてみたいと思います。今のイスラエル軍は確かに、予備軍まで投入してハマスが立てこもる市街の中心部に迫まりつつあります。しかしそこでフルスケールの追い込みの攻撃に入ろうとはしていないで、ためらいがあるように見えます。オルマート首相はむしろエジプトと国際的仲裁による休戦交渉の呼び掛けを待っているかのようです。

今イスラエルの多くの人たちは、オルマート首相が2006年にレバノンでヘズボラに対してしたと同じように早過ぎる休戦交渉に応じてしまうのでないかということを恐れています。イスラエル国民はこの際、今までの16日間に出した多大な犠牲が無駄になるような中途半端な休戦に入り、後日再び同じ状況に戻ることだけはあってはならない、そのためには妥協をせずハマスを完全に撃破し、ロケット弾がこれからは飛んで来ないようにするためにしっかりとした決着をつける事を望んでいます。私もその考えに賛成です。(終わり)


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