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Walk With God Ministries


01 12月

知恵と啓示を用いて戦う     ダッチ・シーツ        2014年12月1日


知恵と啓示を用いて戦う

 

ダッチ・シーツ

 

これからの季節は悪霊が活発に活動する時ですし、アメリカではエボラ熱やイスラム国の脅威、あるいは国境の警備の不備などで人びとが恐怖にとらわれています。しかしながら、ヘブル10:39の「私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です。」という言葉を私たちは忘れてはなりません。

神は今、残りの者である勇者たちが、氾濫する悪を乗り越えて立ち上がり、「敵の最大の要塞をも打ち破る力のある戦いの武器を取るように(第二コリント10:4参照)」招いておられるのです。しかし私たちはその戦いを、自分が立てた戦略でしてはなりません。神はもっと高いレベルの戦いへと私たちを召しておられます。勝利を勝ち取るために教会が神からの導きを求めている今こそ、私たちは知恵と啓示をもって戦うことの重要性を考える必要があると私は強く感じています。

 

啓示的な夢

 

数年前に私の娘のハンナが主から一つの夢を見せられました。それはただハンナと私のためというよりは、キリストのからだ全体のためでもありました。ハンナの夢の中で、私は彼女を大学に送って行きました。キャンパスに入る前にハンナは新しい靴が必要だったので、それをSafeway(大きなスーパー食料品店)で購入しました。彼女は、なぜSafewayに靴があったのだろう、といぶかしく思い、振り返ると、店の看板がSafewayからOther Things(他のもの)に変っていました。

 

私とハンナはこの夢について祈りました。そして主が新しいシーズン、新しい段階 phase (新しい靴)が来ると言っておられると感じました。この新しい出発に際して、私たちは安全(safe)で慣れた道を行ってはいけないのです。神は今、他のもの(other things)をしようとされているからです。神はキリストのからだを、驚くほど成長させ、パラダイムをシフトさせることによって、新しい活動や方法の先駆者となる人たちを調えようとしておられるのです。又私は、私たちが主の御前に常に何度も行くように努めることによって、主から何を、いつ、どのようにすればよいかを詳細に教えていただく必要があることもわかりました。

夢の続きの中で、ハンナは大学の寮で自分の部屋を割り当てられましたが、それは「灰色の階」の「601号室」でした。聖書的には灰色は知恵を表すことを私は知っていました。又、私が御ことばを勉強する時に用いるストロングのコンコーダンスで601番はギリシャ語の「啓示 revelation」であることを知っていました。

 

そのことから、私はこれはエペソ1:17−18の「どうか、私たちの主イエス・キリストの神、すなわち栄光の父が、神を知るための知恵と啓示の御霊を、あなたがたに与えてくださいますように。又、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって、神の召しによって与えられる望みがどのようなものか、聖徒の受け継ぐものがどのように栄光に富んだものかを..(あなたがたが知ることができますように。)」をさしていることがわかりました。

 

自転車の両輪

 

この夢は私にとって非常に意味深いものでした。ハンナに割り当てられた部屋は示唆に冨み象徴的で、興味深いものです。広い場所(灰色の階)は知恵を表していますが、それは啓示(601号室)がなくては完全ではありませんでした。片方だけでは十分に機能しないのです。残念ながら、ほとんどの教会は、バランスよく両方を大切にするのではなく、どちらか片方だけに焦点を合わせています。キリストのからだの多くは、知恵と知識の必要性を強調しています。私も知恵の必要性を決して過小評価するわけではありませんが(夢の中では灰色の階全体という大きな部分を占めています)、啓示のない知恵は私たちにとって益とはなりません。

知恵とは、過去の啓示がプロセスを経て一つの考え方になったものです。それは

神の方法、意図、法則が長年の間に習得されたものであり、基本的な物事の考え方です。知恵は私たちの基礎、土台として用いられます。一方啓示とは、

罪の故に私たちの心に掛けられていたおおいが神によって取り除かれることであり、私たちが新鮮な洞察を神から直接に受け取ることを可能にするものです。(第二コリント4:3−6参照)啓示は、現時点の状況を理解しそれに対処するために特別に与えられるものであり、今日用いることが出来る真理です。

啓示は、知恵という大きな文脈、相互関係の中で解釈されねばなりません。それと同じように、私たちが神が望まれることを建て上げたり、敵と戦ったりして達成するためには、長年の間に培った知恵と知識だけを土台とするのでは不可能です。私たちはその知恵を正しい時に正しい方法でどのように適応すれば良いかに関する啓示をも求めなければなりません。もし知恵だけを土台にすると、あなたは古い皮袋になり、新しいぶどう酒、即ち神の今の御ことば、を入れることができません。啓示がないと、私たちはただ自分のミニストリーを維持していくだけに終始し、御国の進展のために真に働くことはできません。私たちは絶えず神の御前に行って新しい真理を受け、それによって私たちの若さが鷲のように新しくされねばならないのです。(詩編103:5参照)このような心構えでいるならば、私たちは既存の型を破り、神が私たちを通して解き放たれる更なる深みへと新しい崖から飛び込む勇気を持ち続けることができます。

 

希望を持つためのレセピーRecipe

効果的なとりなしの祈りは、啓示と非常に深く関連しています。どのような問題、状況であったとしても、その為に祈るときは、どの聖書箇所を適応すべきかをいつも問わねばなりません。また、この状況に関しての御こころや神の戦略は何でしょうか、と聖霊に訊ねることが大切です。主がどのような手段で私たちに語ってくださるかはわかりませんが、神にふさわしい権威の座に座っていただくならば(私たちが神を見上げて待つとかの)、私たちは必ず神から御ことばを頂き、神が望まれる勝利者になることができるのです。これらの原則を用いることによって、歴史を通して数えきれないほどのクリスチャンが、反抗的な配偶者や放蕩な子どもたちを、祈りによって十字架の下に連れてきたのです。又、貧困や病気の悪循環から家族を救ってきました。知識の言葉や預言が語られることによって、レストランで働いていた人たちが真のデスティニーへと歩み始めました。聖霊の促しにより、無名で知られてない人たちが神に用いられて、ある民族全部、あるいは一国全体を解放し変革したのです。

あなたは今一見絶望的な状況の中に置かれていますか? 心が恐れで一杯になるような状況ですか? あなたはある事に関して導きや方策を必要としていますか?

あなたが啓示がいただける部屋を見つけることを神は望んでおられます。それは往々にして時間と非常な忍耐を必要とするプロセスですが、どうかあきらめないでください。神に近づいてください。神があなたをその部屋に導いてくださいます。あなたが置かれた状況がどれほど困難であっても、聖霊は天の策略と洞察をあなたに喜んで示してくださいます。それによってあなたは束縛と苦難から解放されます。あなたのデスティニーは王なる勇士となることであり、イエス・キリストの御国の権威を持って人生に勝利することです。灰色の知恵の階にある啓示の部屋に住むならば、あなたにはそれができます!(終)


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